2013年03月23日 日経賞 G2
優勝馬:フェノーメノ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年04月20日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦5勝
- 総収得賞金
- 629,108,000円
- 父
- ステイゴールド
- 母 (母父)
- ディラローシェ(IRE) by デインヒル(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- 追分ファーム (平取)
- 調教師
- 戸田 博文
- 騎手
- 蛯名 正義
好メンバーが揃った今年の日経賞(G2)。G1ウイナーなどを差し置いて一番人気の支持を集めたフェノーメノが、上がり3ハロンで最速の脚を使い、2着馬に1馬身半差を付けて優勝。見事、重賞3勝目をあげた。
「ジャパンカップ(G1)の後は調整放牧に出ていたのですが、管理をしてくださっている戸田調教師も頻繁に牧場に足を運んでくださり、そのたびに『順調に調整ができている』との話をうかがっていました」とは追分ファームの伊関太郎さん。そのジャパンカップ(G1)以来、約4か月ぶりの実戦となった日経賞(G2)だったが、最終追い切りで素晴らしい動きを見せたことに、よりレースへの期待は高まったとも話してくれる。
「パドックでは馬体の良さが目立っていただけでなく、落ち着いて周回を重ねており、心身共にいいリフレッシュが図れたとの思いもありました。レースは出入りの激しい競馬で、フェノーメノ自身も位置取りが難しかったと思いますが、蛯名騎手の指示に従っていただけでなく、外の馬がまくり気味に上がっていった時にも我慢が出来たのを見た時には、改めて精神面でも成長できていると感じられました」(伊関さん)
レース後、蛯名騎手からは「風格が出てきた」との言葉も聞かれていたように、この4か月の調整期間は、間違いなくフェノーメノを一段階上の馬へとレベルアップさせた。
「自分も古馬らしい馬になったとレースを見て思いました。3歳時よりもどんと構えているような印象もありますし、最高の形で4歳緒戦が迎えられたと思います」(伊関さん)
天皇賞(春)(G1)と香港のクイーンエリザベス2世C(G1)の両にらみだった次走だが、つい先日、正式に天皇賞(春)(G1)への出走を表明。現在の日本競馬界の3強の一角、ゴールドシップとの対決が日本ダービー(G1)以来に実現することとなった。
「ゴールドシップを始めとする3頭はG1タイトルを勝利している馬ですし、胸を借りる気で挑んで欲しいと思っています。フェノーメノ自身、初めての関西遠征となりますが、日に日に成長しているのは間違いありませんし、1つ1つの課題をクリアして、いい状態で天皇賞(春)(G1)に臨んでもらいたいです」(伊関さん)
その日本ダービー(G1)だが、フェノーメノはゴールドシップに先着している(フェノーメノ…2着、ゴールドシップ…5着)。単純にその差を比べるわけにはいかないだろうが、ゴールドシップが古馬を相手に有馬記念(G1)を勝利した一方で、フェノーメノもまた、天皇賞(秋)(G1)では歴戦の古馬を退けて2着に入っている。日本ダービー(G1)から約一年、進化を遂げた同世代のライバル2頭が対決する今年の天皇賞(春)(G1)は、注目の一戦となりそうだ。