重賞ウィナーレポート

2013年03月09日 中日新聞杯 G3

2013年03月09日 中京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サトノアポロ

プロフィール

生年月日
2008年05月11日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:13戦5勝
総収得賞金
135,999,000円
シンボリクリスエス(USA)
母 (母父)
ミスベルベール(FR)  by  Bering(GB)
馬主
里見 治
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
国枝 栄
騎手
蛯名 正義

 09年のセレクトセール1歳セクションにおいて、この時、上場されたシンボリクリスエス産駒では2番目の高値(5460万円(税込))で取引されたミスベルベールの2008こと、後のサトノアポロ。その時から評価されていた好馬体は、ついに重賞の舞台で光り輝いた。

 「育成期は気持ちばかりが先走り、体がそれについていけないような印象がありました。体の使い方や乗った感じの感触から、兄姉たちと同等、もしくはそれ以上の活躍ができると確信できたこともあり、牧場でも大事に作ってきた馬です」とは社台ファームの吉田哲哉氏。サトノアポロの血統を調べていくと、阪神ジュベナイルフィリーズ(Jpn1)で2着となったダノンベルベールの名前が見つけられる。重賞級の素質を血統からも期待されていたサトノアポロだったが、2歳で能力を開花させたダノンベルベールとは違って、初勝利は3歳の1月。2勝目は4歳の7月まで待たなくてはいけなかった。

 「2歳の8月にデビューした後は、年明けまで間隔を取って発育を促すなど、国枝調教師の馬本位の仕上げがあったからこそ、3歳秋以降は大崩れすることなくここまで出世することができたと思います」(吉田氏)

 昨年のクリスマスCに勝利しオープン入りを果たしたサトノアポロは、重賞初挑戦となるAJCC(G2)で4着。この中日新聞杯(G3)では5番人気に支持され、中団から徐々に進出を始め、中京競馬場の長い直線でメンバー中、上がり3ハロン最速となる末脚を爆発させた。

 「里見オーナーご夫妻には長きに渡ってお世話になっており、今回の勝利で喜んでいただけたことが何よりも嬉しかったです」と感謝の言葉を述べた吉田氏。今後は5月5日に行われる新潟大賞典(G3)の出走が予定されている。

 「今後は重賞レースの常連となれる素材だと思っています。また、応援のほどをよろしくお願いします」(吉田氏)