2013年02月23日 アーリントンC G3
優勝馬:コパノリチャード
プロフィール
- 生年月日
- 2010年04月15日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 304,507,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- ヒガシリンクス by トニービン(IRE)
- 馬主
- 小林 祥晃
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 宮 徹
- 騎手
- W.ビュイック
春のクラシック出走チケットを求め、10頭の若駒が挑んだアーリントンカップ(G3)は、ここまで3戦2勝の成績を誇るコパノリチャードが人気に応え快勝。重賞初勝利を果たし、クラシック戦線に名乗りを上げた。
コパノリチャードの故郷は、日高町のヤナガワ牧場。これまで02年のフェブラリーS(G1)馬サンライズバッカス、04年の中央交流G1レース、全日本2歳優駿(G1)を制したプライドキムをはじめ、10年の目黒記念(G2)優勝馬コパノジングーや同年エンプレス杯(交流・Jpn2)勝ち馬ブラボーデイジーなど、多くの活躍馬を送り出して来た。
レース当日、牧場専務取締役である梁川正晋さんはDr.コパこと小林祥晃オーナーと共に競馬場で応援していた。「人気も背負ってましたし、前走の勝ち方からも大丈夫だろうとは思いつつ、他の馬を見てると自信がなくなってくるんですよ。競馬は何が起こるかわからないですからね。レースも声を押し殺して黙って見守りました。ゴール板を過ぎてからようやく声がでましたよ」と毎年生産牧場ランキングで20位以内に入る優秀な牧場ながらこの慎重さ。「勝ったと思った瞬間外から差されたり、足をすくわれるレースが続いた時期があったんですよ。それからは生産馬だけでなく、周りの馬をよく見る癖が付いてしまって…」過去の経験がトラウマになってしまったそうだ。そんな心配をよそに、直線早めで先頭に立ったコパノリチャードはそのまま後続を寄せ付けず、皐月賞(G1)出走権利を手に入れた。
本馬の母、ヒガシリンクスはホッカイドウ競馬でデビューする予定だったが、直前に屈腱炎を発症して未出走のまま引退、繁殖入りした。2番仔コパノオーシャンズ(牝、父アグネスタキオン)が短距離重賞に挑戦している頃、7番仔のコパノリチャードが誕生している。「贔屓目なしに見映えのするいい馬でした。丁度上が走っていましたし、期待通りの馬が生まれて嬉しかったですね。育成牧場へ移っても「走りそうな雰囲気のある馬」と評価は高かったです。ヒガシリンクスは昨年ダイワメジャーを種付けしましたが不受胎だったので、今年はもうダイワメジャーを種付けして来ました。無事に生まれて欲しいです」と梁川さんは未来の有望株誕生にも期待を寄せている。
創業46年を数える同牧場だが、意外にも皐月賞(G1)出走は創業以来はじめてのことだという。当然、オーナーと一緒に現地へ応援に行く予定だ。