重賞ウィナーレポート

2012年09月23日 オールカマー G2

2012年09月23日 中山競馬場 雨 重 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ナカヤマナイト

プロフィール

生年月日
2008年03月24日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:15戦5勝
総収得賞金
307,848,000円
ステイゴールド
母 (母父)
フィジーガール  by  カコイーシーズ(USA)
馬主
和泉 信一
生産者
沖田牧場 (門別)
調教師
二ノ宮 敬宇
騎手
柴田 善臣
  • 母フィジーガール
    母フィジーガール
  • 今年はアドマイヤムーンを受胎
    今年はアドマイヤムーンを受胎
  • 全弟にあたるフィジーガールの当歳
    全弟にあたるフィジーガールの当歳
  • 父ステイゴールドそっくりと評判
    父ステイゴールドそっくりと評判

  秋の盾を目指す馬たちにとって重要なファクターとなる1戦、第58回オールカマー(G2)は2番人気のナカヤマナイトが直線力強く伸び、逃げ粘るダイワファルコンを並ぶ間もなく差し切って先頭でゴール。3歳時の共同通信杯(G3)以来約1年半振り、2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

  同馬を生産した沖田牧場代表の沖田正憲さんは、自宅のテレビで夏の間逞しく成長した生産馬を見守った。「4コーナーをまわるまで理想通りの展開でとてもスムーズでした。このままいけば勝てる!と期待しましたし、予想を上回る末脚を繰り出して ゴールした時は思わず感嘆の声が漏れましたよ」と喜びを表現した。

  夏の休養を町内にある育成牧場、ファンタストクラブで過ごしたナカヤマナイト。元々獣医師として同牧場で治療を行っていた沖田さんは、ナカヤマナイトのケアに全力を注いだ。「育成牧場からは好きに治療していいよ、と許可をもらって、好きなようにやらせてもらいました」と笑う。「G1を使って帰って来ただけにあちこちガタがきてました。2ヶ月間みっちり治療を施して、トレセンに戻る頃には身も入りとても良い状態で送り出せました。だから、レース時のプラス10キロという馬体重を見ても驚かなかったし、むしろ好調をキープできてるなと安心したんです」。

   ブリーダーズスタリオンステーション在厩時には父ステイゴールドの治療も担当していた沖田さん「ステイは注射嫌いでこっちも命がけ。大暴れで手がつけられないんですが、ナイトは大人しく、治療も素直に受けてくれるので、そういうところは似ないで良かったなと思いますよ」と苦労話をポロリ。共同通信杯優勝時の取材の際には「気性は母似、体型は父似」と沖田さんから評されたナカヤマナイトだったが、現在は「馬体に幅が出て、完全に母寄りになってきた」という。 

  オールカマー(G2)を制し、秋のG1奪取に向け大きく弾みを付けたナカヤマナイト。共に暑い夏を 乗り越え、強い勝ち方をした生産馬に「昨年は皐月賞、ダービー、フランスにまで応援に行かせてもらいましたが、今年はまだ一度も競馬場に行っていません。 秋の天皇賞はぜひ現地で声援を送りたいですね」と沖田さんも力が入る。