2012年09月16日 ローズS G2
優勝馬:ジェンティルドンナ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年02月20日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦5勝
- 総収得賞金
- 1,326,210,000円
- 母 (母父)
- ドナブリーニ(GB) by Bertolini(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 石坂 正
- 騎手
- 岩田 康誠
ジェンティルドンナが勝ったローズS(G2)。このレースの後、日本時間で午後9時半頃に発走したオルフェーヴル、そして次の日のセントライト記念(G2)を制したフェノーメノの3頭に共通している事実。それは3頭共にノーザンファーム空港牧場の育成馬であるということだ。
「ジェンティルドンナを含め、3頭を管理してきた藤田(洋一)調教主任とは、『3頭共に評価が高いし、ひょっとしたらいい結果が残せるのではないのでは?』と話していたのですが、育成スタッフ冥利に尽きるような結果となりました」とはジェンティルドンナの育成を手がけた伊藤賢厩舎長。空港牧場に戻ってきたフェノーメノとは違って、オルフェーヴルとジェンティルドンナはノーザンファームしがらきでこの夏を過ごしたが、ジェンティルドンナの状態に関しては、週に幾度となくしがらきのスタッフから連絡が届いていたとも教えてくれる。
「連絡の度に『何事もなく、とても順調に来ている』と聞いていました。TV越しにですが、パドックの馬体も素晴らしかったですし、改めてしがらきのスタッフや石坂厩舎のスタッフの皆さんに感謝するばかりでした」
オークス(G1)では後方一気の末脚を披露したものの、今回は2番手でレースを進めての先行抜けだし。2着に入ったヴィルシーナとは1馬身半差ではあったが、まさに横綱相撲と言わんばかりの強いレースだった。
「このレースは枠次第では先行も考えていたそうですし、オークス(G1)のような着差こそつきませんでしたが、後ろから馬が迫ってきても更に伸びそうな印象すら感じられました。元々、オークス(G1)の頃に良くなると思っていた馬ですし、更に成長した姿をこのレースで証明できたのではないのでしょうか」
今後、ジェンティルドンナが目指すのは、史上4頭目となる牝馬三冠制覇。だが、これまで戦ってきたメンバーとの力量差、そして桜花賞(G1)、オークス(G1)のレースぶりに加え、ローズS(G2)で証明した完成度からしても、とてもこの偉業を阻む馬が同世代から現れるとは思えない。
「秋華賞(G1)はただ勝つだけでなく、どんな勝ち方をしてくれるかまでを考えてしまいます。改めてこれだけの馬に関われたことに感謝するばかりですし、あとは石坂先生、そして厩舎スタッフの皆さんや岩田騎手にお任せするだけです」
秋華賞(G1)は伊藤厩舎長も京都競馬場まで応援に出かける。その目の前で、ジェンティルドンナはやすやすと三冠牝馬となってくれるに違いない。