重賞ウィナーレポート

2012年09月17日 セントライト記念 G2

2012年09月17日 中山競馬場 晴 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェノーメノ

プロフィール

生年月日
2009年04月20日 03歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:7戦4勝
総収得賞金
629,108,000円
ステイゴールド
母 (母父)
ディラローシェ(IRE)  by  デインヒル(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
追分ファーム (平取)
調教師
戸田 博文
騎手
蛯名 正義

 今年の日本ダービー(G1)2着馬が、秋のG1戦線に向けて順調なスタートを切った。

 セントライト記念(G2)で、単勝2倍ちょうどという圧倒的な支持を集めたフェノーメノは、直線手前で先頭に立つと、そのままセーフティリードを保ったままゴール。ダービー(G1)とは違う積極果敢なレース、そして中山コースでの初勝利と、春とは違った姿をファンの前で証明した。

 「これまで中山コースでの勝ち鞍こそ無かったですが、様々な敗因がありましたし、追い切りの後、鞍上を務めてくれた蛯名騎手から『不安は無いという』コメントも聞かれていたことで、より期待を持ちながら応援することができました」とは、フェノーメノが出走したセントライト記念(G2)を、現地で見守った追分ファームの伊関太郎さん。

 「前走よりプラス8㎏の馬体重でしたが、パドックを見る限り、決して太いという印象はありませんでした。この夏はノーザンファーム空港牧場で調整されていましたが、その姿を幾度となく見てきましたし、非常にいい夏の過ごし方ができたことが、この馬体にも現れていると思いました」

 ノーザンファーム空港牧場から厩舎へと戻ったフェノーメノの姿に、管理をする戸田調教師からも「凄くいい調整が送れたと感じられるだけでなく、全体的にパワーアップもしている」との声も伊関さんの元には届いていたという。そう思うとこのレース内容は、まさに関係者の思い描いたフェノーメノの姿だったとも言えるのではないだろうか。

 「ダービー(G1)では悔しい思いこそしましたが、それだけに蛯名騎手、戸田調教師、厩舎スタッフの皆さん、そしてノーザンファーム空港牧場で育成に携わってくれたスタッフと、我々追分ファームのスタッフの誰もが、次の目標に向けて前向きになることができたのだと思います」

 そう伊関さんが話す次の目標とは、ダービー(G1)では僅かハナ差だけ逃したG1タイトル。菊花賞(G1)と天皇賞(秋)(G1)との両にらみにはなるが、どちらに出走しても注目の1頭となりそうだ。

 「今回の結果は秋のG1戦線に向けての自信にも繋がります。G1に勝利するということは、能力だけでなく、運も含めて様々な要素が必要となりますが、いい状態でこの大舞台に挑めそうですし、後はいい結果を楽しみにしたいです」