重賞ウィナーレポート

2012年08月25日 エルムS G3

2012年08月25日 札幌競馬場 晴 良 ダ 1700m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ローマンレジェンド

プロフィール

生年月日
2008年02月24日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:10戦7勝
総収得賞金
361,194,000円
スペシャルウィーク
母 (母父)
パーソナルレジェンド(USA)  by  Awesome Again(CAN)
馬主
太田 美實
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤原 英昭
騎手
岩田 康誠

   3歳の春、芝からダートに戦いの場を移してから、なんとここまで8戦7勝。4連勝で臨んだ初の重賞競走であるエルムS(G3)でもそのダート適性の高さで、ローマンレジェンドはやすやすと重賞の壁を突破した。

   「1歳秋の乗り馴らしからローマンレジェンドのことを見てきました。馬の格好は垢抜けていましたし、背中の感触も素晴らしかったです」と話してくれたのは社台ファームの今野裕一調教厩舎長。ちなみに半姉のミラクルレジェンドもまた、ダート重賞で3勝をあげている、現在のダート競馬界における女傑でもある。

   「管理をしてくださっている藤原英昭調教師からは、来場する度に『能力を信じて、しっかりと馬を作って欲しい』と言われており、負荷の強いダートの走路で、じっくり乗り込みました」(今野厩舎長)

   決して速い時計が出ない社台ファームのダートコースだが、それは砂の深さが20㎝と非常に深いからである。ここで鍛錬を積んだローマンレジェンドだからこそ、ダート適性が開花しただけでなく、連勝を重ねられるほどの体力と精神力も養われたに違いない。
   圧倒的な1番人気に支持されたエルムS(G3)ではあったが、ダートG1 6勝馬のエスポワールシチーを筆頭に、ダート重賞勝ち馬も数多く出走。試金石との見方もあったこのレースで、ローマンレジェンドは最後の直線におけるエスポワールシチーとの叩き合いをクビ差凌いで見せた。

   「着差は僅かではありましたが、G1勝ち馬を相手に競り勝ったことに大きな意味があったと思います。ローマンレジェンド自身、1戦ごとに力をつけていますし、今後も連勝を伸ばして、さらなる高みを目指して欲しいと思います」(今野厩舎長)