2012年07月01日 ラジオNIKKEI賞 G3
優勝馬:ファイナルフォーム
プロフィール
- 生年月日
- 2009年03月11日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 89,747,000円
- 母 (母父)
- ファイナルデスティネーション(NZ) by O'Reilly(NZ)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- 戸崎 圭太
ファイナルフォームの兄弟はダノンムロー、ファイナルスコアーと、短距離で優れた成績を残している馬が多い。
「兄たちは短距離適性が強く感じられましたが、ファイナルフォームは乗り味の良さ、また融通性の高さだけでなく、父がディープインパクトに変わったこともあって、父から受ける血統のイメージ通りの活躍を期待するようになりました」とは社台ファームでファイナルフォームの育成を行ってきた山本哲也厩舎長。調教も順調に進み、2歳の7月には山元トレーニングセンターに移動したものの、デビューは3歳の3月までずれ込むこととなった。
「現在の500㎏を優に超す馬体重が示すとおり、育成を手がけてきた頃からかなりの大型馬ということで、最近としては例がないほどの時間をかけて、山元トレセンと堀厩舎とで入念に作り込んでもらいました。その成果がデビュー後の活躍にも現れていると思います」
デビューから一度も複勝圏を外したことのない堅実さで、4戦目にはオープン入り。初の重賞挑戦となるこのラジオNIKKEI賞(G3)でも春のクラシック出走馬を向こうに回し、2番人気の支持を集めるまでに至った。中団からレースを進めたファイナルフォームは、直線で抜け出し、2着馬には2馬身差を付けてゴール。鞍上の指示に答える反応の良さ、最後まで衰えなかった末脚と、着差以上の完勝でもあった。
「僅か5戦のキャリアで重賞ウイナーの座を勝ち取ってくれました。鞍上を務めてくれた戸崎騎手の好騎乗だけでなく、堀厩舎、山元トレセンのスタッフ、そして出資していただいた会員さんのご理解も含め、チーム一丸で勝ち取った重賞だと思います」
その馬体と相成って、「遅れてきた大物」との印象もあるファイナルフォームだが、山本さんも、「まだまだ進化する器だと確信しています」と将来を嘱望する。秋のG1戦線では台風の目となるような活躍も期待できそうだ。