重賞ウィナーレポート

2012年07月14日 函館2歳S G3

2012年07月14日 函館競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ストークアンドレイ

プロフィール

生年月日
2010年02月22日 02歳
性別/毛色
牝/芦毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
55,667,000円
クロフネ(USA)
母 (母父)
ジョイオブフライト(USA)  by  Silver Hawk(USA)
馬主
本間 茂
生産者
オリエント牧場 (新冠)
調教師
山内 研二
騎手
川島 信二
  • 母ジョイオブフライト
    母ジョイオブフライト
  • 当歳は父キングヘイローの牡馬
    当歳は父キングヘイローの牡馬
  • 今年はブラックタイドを受胎
    今年はブラックタイドを受胎
  • サラブレッド銀座にあるオリエント牧場
    サラブレッド銀座にあるオリエント牧場

 今年、JRAでデビューした2歳馬最初の重賞レース、函館2歳ステークス(G3)は、3番人気のストークアンドレイが直線鋭く伸びて重賞初制覇。世代重賞勝ち1番乗りを飾ったのは、やはり世代初勝利1番乗りを果たした馬だった。

 本馬を生産したのは、新冠のサラブレッド銀座に位置するオリエント牧場。過去には10年の札幌2歳ステークス(G3)勝ち馬オールアズワン、03年の中山金杯(G3)を制したトーホウシデンなどを送り出している。

 レース当日は中川信幸社長が函館競馬場へ応援に向かい、中川譲専務をはじめとする牧場スタッフはテレビで観戦していた。「後方からの競馬になったので、正直もう駄目かと思いました。調教師の先生からは“追い出してからの反応が抜群”と聞いていたのでその言葉を信じてレースを見守り、直線馬群を割って飛び出して来たときは叫びましたよ。あそこまでキレる脚を持っているとは思いませんでした」と譲さんは振り返った。

 母ジョイオブフライトは譲さん自らがキーンランドに足を運び購入した馬。そしてクロフネとの配合も譲さんが決めただけに思い入れもひとしおだ。 

 「あの頃は牧場の基礎繁殖牝馬を求めて毎年キーンランドのせりに行っていました。ジョイオブフライトは99年、3歳の時に上場されていて、その若さと血統背景が気に入って購入しました。クロフネを配合したのは、それまでの母の産駒が短距離で良く走っていたのと、クロフネ自身が芝ダート問わない活躍をしていたので面白い馬が生まれるのではと期待したんです」。

 ジョイオブフライトは平均して子出しが良く、見映えもするため、これまでもセレクトセールやセレクションセールに上場されていた。そしてストークアンドレイもセレクションセールに上場されることになる。

 「母も高齢になって来てまだ後継繁殖がいなかったので牝馬をせりに上場するのは迷ったんですけど、当歳(父ネオユニヴァース)も牝馬だったし、いい馬だったので評価してもらいたい気持ちがありました」。再上場となってしまったが、無事546万円(税込)で落札された。

 ジョイオブフライトが海を渡って13年、最速で重賞奪取を果たしたストークアンドレイに望むことは「G1制覇」と力を込める譲さん。自らの馬名意味(獲物を追い詰める+光線)が示す通り、キレる脚を武器にG1という大きな獲物を仕留めて貰いたい。