2012年06月27日 帝王賞(中央交流) Jpn1
優勝馬:ゴルトブリッツ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年04月11日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:19戦10勝
- 総収得賞金
- 224,040,000円
- 母 (母父)
- レディブロンド(USA) by Seeking the Gold(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 吉田 直弘
- 騎手
- 川田 将雅
中央で未勝利を勝てず、ホッカイドウ競馬で再起を図った馬が、ついに地方競馬の頂点に上り詰めた。
「アンタレスS(G3)の後で一頓挫こそありましたが、ノーザンファームしがらきのスタッフからは順調に来ていると聞いていました。むしろ条件的に出走できるかどうかギリギリと言われていたので、そちらの方が不安でしたね」とは育成時、そしてホッカイドウ競馬に移籍した際は認定厩舎の責任者としてゴルドブリッツの調教に当たっていた横手裕二厩舎長。帝王賞(Jpn1)への出走が決まったとの知らせを聞いたときには、恥ずかしい競馬はしないのではとの思いを抱くようになったとも言う。
ゴルドブリッツにとって、この帝王賞(Jpn1)が二度目となるG1挑戦だった。ちなみに一回目は中央競馬に復帰後、500万下を勝利して臨んだ東京大賞典(Jpn1)。その時は勝ったスマートファルコンの影を踏むことなく7着に敗れているが、あれから重賞を3勝したゴドブリッツには、その成長の跡を見せる上でこの上ない舞台ともなった。
「強いメンバーが揃っていましたが、ここで結果を残せなければ、今後のG1戦線で勝ち負けのレースをできるとは思えませんでした。その意味では最高の結果を残してくれました」(横手厩舎長)
この帝王賞にはG16勝馬のエスポワールシチー、フェブラリーS(G1)の勝ち馬テスタマッタとG1馬が出走。そのエスポワールシチーの後ろでレースを進めたゴルドブリッツは、最後の直線で上がり3ハロン最速の脚を使い、前を行くエスポワールシチーを難なく交わすと、テスタマッタの追い込みも振り切るかのように、3馬身半差の快勝。まさに最高の結果、そして最高の内容でのG1初制覇を成し遂げた。
「正直、ホッカイドウ競馬に在籍していた頃は、ここまで強い馬となるとは思いもしませんでした。むしろ早くここで2つ勝たせて、中央に戻してあげたいという気持ちだけでした。だからこそ、本当に強くなったんだなと思いますね」(横手厩舎長)
これでダートG1馬の仲間入り。しかし、ゴルドブリッツがダート界の頂点を目指すには、まだ倒さなくてはいけない馬がいる。「G1こそ勝たせてもらいましたが、まだ頂点ではありません。ただ、今の勢いと成長力なら、今後、強い馬たちと同じレースを戦ったときでも、いい結果を残してくれるのではという楽しみも膨らんできます」(横手厩舎長)