重賞ウィナーレポート

2012年04月28日 青葉賞 G2

2012年04月28日 東京競馬場 晴 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェノーメノ

プロフィール

生年月日
2009年04月20日 03歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
629,108,000円
ステイゴールド
母 (母父)
ディラローシェ(IRE)  by  デインヒル(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
追分ファーム (平取)
調教師
戸田 博文
騎手
蛯名 正義

 「東京の鬼」とは少々気の早い表現か。しかし、これで全3勝を東京競馬場であげたフェノーメノは、初重賞制覇となった青葉賞(G2)でも、長い直線で最速の上がりタイムとなる3ハロン34秒1の末脚を使い、2着に2馬身半差の完勝を遂げて見せた。

 「前走の弥生賞(G2)、そしてホープフルSと中山コースが苦手な印象こそありますが、2つのレースとも不利があったりするなど、思うような競馬ができなかったことが敗因にあるかと思います。それでも弥生賞(G2)は着順ほど負けてはいませんでしたし、好成績を残している東京コースならばとの期待を持ってレースを見ていました」とは追分ファーム事務局の伊関太郎さん。そのフェノーメノの母であるディラローシェだが、近親には香港の年度代表馬インディジェナスの名前もある、牧場期待の繁殖牝馬だったという。

 「ただ、これまでの産駒は大型馬が多く、父から軽さを出せればと思って配合したのがステイゴールドでした。しかし、フェノーメノは現時点で500㎏に迫る馬体と、小さく出ると言われる父の産駒にしては大柄な馬となりましたが(笑)」(伊関さん)

 この馬体を有しているからこそ、トップスピードに達した時の爆発力が違っているのかもしれない。ダービー(G1)の同条件となる青葉賞(G2)。ゴール前での叩き合いも制するなど、フェノーメノはコース適性の高さに加えて、勝負根性も証明してみせた。

 「併せる形となったときにはもたつきも見られましたが、抜け出してからの脚色が他の馬と違っていたので、その後は安心してレースを見守っていました」(伊関さん)

 それにしても今年も皐月賞馬を輩出するなど、世代を経ても衰えを知らないステイゴールドの産駒。フェノーメノの青葉賞(G2)勝利で2年連続での産駒によるダービー(G1)制覇もかなり現実を帯びてきた。今年も既に多くの繁殖牝馬が配合に訪れているが、繁殖牝馬の質も年々高くなっており、毎年のようにダービー(G1)有力馬を送り出す可能性も高い。

 「やはりダービー(G1)に出走できる18頭のゲートに入れたことは、生産牧場に勤めるスタッフとしても光栄なことです。皐月賞(G1)出走馬を始め強いメンバーは揃っていると思いますが、自分のレースを見せてくれて、その結果が最良となることを期待しています」(伊関さん)

 ちなみに殊勲の母ディラローシェは、この春、ディープインパクトを父に持つ牝馬を出産。兄弟と同様に見栄えのする馬体をしているというが、数週間後、ダービーウイナーの妹となっているのかもしれない。