重賞ウィナーレポート

2012年04月14日 アンタレスS G3

2012年04月14日 阪神競馬場 晴 稍重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ゴルトブリッツ

プロフィール

生年月日
2007年04月11日 05歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:18戦9勝
総収得賞金
224,040,000円
スペシャルウィーク
母 (母父)
レディブロンド(USA)  by  Seeking the Gold(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
吉田 直弘
騎手
川田 将雅

 昨年のマーキュリーC(G3)以来の重賞制覇。そしてこのアンタレスS(G3)は昨年に続く連覇。ゴルトブリッツが再び砂の頂点に向けて歩み始めた。

 「前走が強い勝ち方だったので、このアンタレスS(G3)も期待をしながら見守っていたのですが、第3コーナーを過ぎた辺りで手応えが悪くなったときには、どうしたのだろうと心配にもなりました」とはノーザンファーム早来牧場の横手裕二厩舎長。その心配も何のその、最後の直線でゴルドブリッツは他馬を突き放して見せたのだが、レース内容が気になった横手厩舎長は、その後、レース映像を何度か見返して、そしてある事実に気がついた。

 「レース映像とラップを見ていたら、ちょうどゴルトブリッツの手応えが悪くなった辺りでラップが上がり、そして後続から馬がまくってきていたのです。あそこで一気に速い流れになったからこそ、見た目には置いて行かれたように見えたのでしょうし、改めてオープンと重賞の流れの違いに気づかされました」(横手厩舎長)

 その濁流のような激しい流れの中でも自分を見失わず、しかも勝利を収めたゴルトブリッツはやはり、役者が違ったということなのだろう。このレースの後は、昨年、同じローテーションで臨んだものの、5着に敗れた東海S(G2)への出走が予定されている。

 「大きな夢をかけたくなる馬ですが、今回、G3を勝てたのですから、次はG2を勝利してもらいたいです」(横手厩舎長)

 それでも横手厩舎長は、ゴルトブリッツの能力を低く見積もっているわけではない。中央では勝利をあげることが出来ずに、ホッカイドウ競馬に移籍したときは、認定厩舎の資格を有していた横手厩舎で再起を図った馬。だからこそ、更なる成長力も感じ取っているのだ。

 「遅咲きの活躍となっているだけに、まだ十分に強くなる余地は残されていると思います。ホッカイドウ競馬から中央競馬に戻ってきた時にも、多くの会員の方から再び応援していただけた馬ですし、その応援に応えるためにもまだまだ頑張ってもらいたいです」(横手厩舎長)