重賞ウィナーレポート

2012年01月22日 AJCC G2

2012年01月22日 中山競馬場 曇 不良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ルーラーシップ

プロフィール

生年月日
2007年05月15日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:13戦7勝
総収得賞金
549,764,000円
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
角居 勝彦
騎手
福永 祐一

 ねじ伏せた、と言わんばかりのレースだった。前走、有馬記念(G1)での走り(4着)が評価され、このAJCC(G2)では圧倒的な1番人気に指示されたルーラーシップは、4コーナーを回り外に進路を取ると、そこから上がり3ハロン35秒6の豪脚を披露。不良馬場も、中山競馬場のゴール前に待ち受ける急坂も、全く問題とすることなく、重賞4勝目をあげた。

 「レース当日は馬場も悪くなっていましたし、戦前の展開も掴みかねていたので、正直、そこだけが不安でした。ただ、スローで流れて、最後は自力勝負となったレースにおいて、能力が抜けていたと言わんばかりの強さを見せてくれました」とノーザンファームの中尾義信さんも、ルーラーシップの強さには舌を巻く。

 父はキングカメハメハ、母はエアグルーヴという超良血馬でもあるルーラーシップは、3歳秋の鳴尾記念(G3)で初の重賞勝利。そこから日経新春杯(G2)、金鯱賞(G2)と、その良血を競走成績でも証明し始める。

 だが、G1となると3歳時の日本ダービー(G1)から5度挑戦して、昨年の有馬記念(G1)の4着が最高の順位。今年は悲願のG1制覇への期待もかかる。

 「ブエナビスタといった超一流馬たちと戦いながら、身につけてきた力を発揮するのが今年だと思います。今後はどういった条件が合っているのかを見定めながら、G1レースに挑んでいくこととなるかと思いますが、今回のレース内容はどんな流れでも、力を発揮できるということを証明してくれたレースと言えるのではないのでしょうか」(中尾さん)