重賞ウィナーレポート

2012年01月08日 シンザン記念 G3

2012年01月08日 京都競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジェンティルドンナ

プロフィール

生年月日
2009年02月20日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:3戦2勝
総収得賞金
1,326,210,000円
ディープインパクト
母 (母父)
ドナブリーニ(GB)  by  Bertolini(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
石坂 正
騎手
C.ルメール

 日本競馬史だけでなく、レース名にもその名を残す名馬シンザン。牝馬としては13年ぶりにこのレースを勝利したジェンティルドンナも、歴史的名馬となりそうな予感がする。

 「レース前から期待も大きかったですし、勝てるだろうと思ってレースを見ていました」とは育成を手がけたノーザンファーム空港牧場の伊藤賢厩舎長。デビュー前から重賞級との評価を受けていたジェンティルドンナであるが、その期待に馬体面でも応えようとしたのか、乗り込み量に比例するようにどんどん馬体を良くしていった。

 「自分たちが思っていたよりもスケールのある馬体になりました。当初はまだ早い時期にデビューさせる予定もあったのですが、焦ることなく、完成度の高い状態で厩舎へと送り届けようとのことで、昨年11月のデビューとなりました」(伊藤さん)

 迎えたメイクデビューこそ、逃げ馬を捕らえられずに2着に破れたものの、続く未勝利戦では能力の違いで2着馬に3馬身半差を付ける快勝。このレース内容が高く評価されたこともあって、シンザン記念(G3)では牡馬を差し置いて2番人気の支持を集めることとなる。

 ただ、伊藤さんには不安というよりも、疑問に思っていることが2つあった。1つは牧場にいた頃は引っかかることがほとんど無く、桜花賞(G1)よりオークス(G1)向きと思っていたジェンティルドンナが、実際のレースでは高いマイル適性を示していること。そして乗り味などからも完成を迎えるのは3歳秋という将来像を描いていたはずが、3歳春から大人びたレースを見せていたことだった。

 「ひょっとしたら自分たちの想像を超える成長を遂げているのかもしれません。シンザン記念(G3)では多少、引っかかったような素振りも見せましたが、それでもゴール前ではあれだけの脚を使ってきたわけですし、びっくりしたという気持ちも正直感じています」(伊藤さん)

 高い能力があるからこそ、ジェンティルドンナはマイルもこなせるのだろうし、本来は伊藤さんの思う通りに長距離向きで、真の完成は3歳の秋以降となるのかもしれない。そう思うと、現時点で牡馬を相手に重賞を勝利するほどの能力を持つジェンティルドンナの将来像は、とても現時点では図りきれない。

 「この勝利で桜花賞(G1)は自信を持って応援できそうですし、勿論、オークス(G1)といった今後の牝馬クラシック戦線で、どれほど成長した姿を見せてくれるかも楽しみになってきます。今はいい想像ばかりが膨らんできています」(伊藤さん)