2011年12月03日 鳴尾記念 G3
優勝馬:レッドデイヴィス
プロフィール
- 生年月日
- 2008年02月22日 03歳
- 性別/毛色
- せん/鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦4勝
- 総収得賞金
- 169,717,000円
- 父
- アグネスタキオン
- 母 (母父)
- ディクシージャズ by トニービン(IRE)
- 馬主
- (株) 東京ホースレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- M.デムーロ
三歳最強セン馬が復活を果たした。10着に破れた京都新聞杯(G2)の後、右第一指骨剥離骨折を発症。約7か月の休養を余儀なくされたレッドデイヴィスではあったが、復帰戦となった鳴尾記念(G3)ではブランクを感じさせない走りで馬群から抜け出すと、後続の追撃を振り切って勝利。シンザン記念(G3)では後の三冠馬オルフェーヴルや桜花賞馬マルセリーナを退けた地力の高さを遺憾なく証明した。
「骨折が判明した後は、こちらに戻ってきて骨片を除去する手術を行ったのち、8月の末にはノーザンファームしがらきで調整されています。しがらきでは馬体重の変動などもあり、レースに使える状態となるまで時間を要しましたが、音無調教師も時間があれば足を運んでくれたそうですし、しがらきのスタッフも色々と手を尽くしたことが、この結果に繋がったのではないのでしょうか」
とはノーザンファーム事務局の中尾義信さん。3歳春はクラシック馬を破るなど、三歳セン馬最強と言うより、レッドデイヴィスは三歳最強というレースを見せていた。しかし今回は休養からの復帰戦であり、何より人気上位馬となっていた三歳勢は、菊花賞(G1)を使われてきたように順調にレースを使われていたメンバーばかりだった。
「春先の成績から能力の高さは疑っていませんでしたが、休み明けということやメンバー構成からも苦戦は覚悟していました。それでもジョッキーがこの馬の能力や闘争心の高さを引き出すレースを見せてくれたと思います」(中尾さん)
この勝利の後、陣営からは暮れの大一番となる有馬記念(G1)への出走表明がされた。このレースには三冠馬オルフェーヴル、そして先日のジャパンカップ(G1)に優勝したブエナビスタなど、蒼々たる実績馬たちが出走する。
「前走の反動もなく、むしろ体調も上向きとのことで出走が決まりました。有馬記念(G1)はそれまでの実績だけでなく、調子を上げてきた馬が好走を見せていますし、大仕事をしてくれるのではという期待もあります」と中尾さん。
セン馬、そして怪我もあってクラシック出走こそならなかったレッドデイヴィスではあるが、同じくセン馬でクラシックは不出走ながらも、セントライト記念から3連勝を遂げて、その年の有馬記念(G1)で2着に入ったレガシーワールドともイメージが重なる。有馬記念(G1)にまた楽しみな馬が参戦してきた。