重賞ウィナーレポート

2011年11月27日 ジャパンC G1

2011年11月27日 東京競馬場 晴 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ブエナビスタ

プロフィール

生年月日
2006年03月14日 05歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:20戦9勝
総収得賞金
1,386,433,000円
スペシャルウィーク
母 (母父)
ビワハイジ  by  Caerleon(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
松田 博資
騎手
岩田 康誠

 昨年、同じジャパンカップ(G1)の舞台で、どの馬よりも早くゴール板を駆け抜けたブエナビスタ(結果は2着降着)。今年は文句なしの勝利となったが、もし、ジャパンカップ(G1)連覇となっていれば、史上初の快挙でもあった。

 「昨年の降着を払拭するような勝ち方でした。2着に入ったトーセンジョーダンも、天皇賞(秋)(G1)をレコードで勝利した馬であり、直線で先に抜け出した時には勝ったかとも思いましたが、それを力でねじ伏せるわけですから、ブエナビスタの底力には驚かされるばかりです」とノーザンファーム事務局の中尾義信さん。2着にトーセンジョーダンが入ったことで、ノーザンファーム生産馬によるワンツーフィニッシュとなったが、昨年もローズキングダムとブエナビスタで上位を独占と、同一牧場による2年連続でのワンツーフィニッシュは、ジャパンカップ(G1)史上に残る快挙とも言えよう。

 「天皇賞(秋)(G1)は速い流れや展開など、僅差の4着とはいえ、ブエナビスタの力を出し切れたとは言えないレースでした。今回のジャパンカップ(G1)は昨年とは違って、チャレンジャーとして臨む立場という見方もされたからか、単勝の支持もデビュー以来初めて単勝の1番人気を割り込むこととなりましたが、それでもブエナビスタを応援していただいたファンの方に答えるだけの結果を残せたことを嬉しく思います」(中尾さん)

 2歳のデビュー以来、JRA記録となる19回連続での1番人気を集めたように、人気、実力共に紛れもなくスターホースであったブエナビスタだが、ジャパンカップのレース後に、オーナーサイドから次走の有馬記念(G1)での引退が発表された。

 「有馬記念(G1)は3歳時、4歳時と出走しており、勝利こそ残していませんが、2着となっているように力を発揮できる条件だと思います。ここまでの馬となると、我々がどうこういうよりもただ、有終の美を飾るようなレースを見せて欲しいと思うだけです」(中尾さん)

 有馬記念(G1)には天皇賞(秋)(G1)の勝ち馬で、ジャパンカップ(G1)の2着馬トーセンジョーダンだけでなく、三冠馬オルフェーヴルなど蒼々たるメンバーが出走してくるが、ジャパンカップのレースぶりに魅せられたファンは、きっとブエナビスタを1番人気に支持するはず。JRA記録となる歴代最高収得賞金女王に輝いた名牝のラストランとなる有馬記念(G1)を、しかとこの目で見届けよう。