重賞ウィナーレポート

2011年07月31日 小倉記念 G3

2011年07月31日 小倉競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:イタリアンレッド

プロフィール

生年月日
2006年02月24日 05歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:17戦7勝
総収得賞金
226,189,000円
ネオユニヴァース
母 (母父)
バルドネキア(IRE)  by  Indian Ridge(IRE)
馬主
(株) 東京ホースレーシング
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
石坂 正
騎手
浜中 俊

 シリーズ最終戦となるセントウルS(G2)まで決着がもつれた、今年のサマースプリントシリーズであるが、一方、サマー2000シリーズは最終戦を待たずにあっさり確定した。牝馬としては23年ぶりに七夕賞(G3)を制したイタリアンレッドが、小倉記念(G3)も勝利。20ポイントを集めて、こちらもまた牝馬では初めてとなるサマー2000シリーズの覇者となった。

 「育成時から高い能力を持っていた馬でした。しかし、弱さも垣間見えていたこともあり、3歳の6月にデビューさせたようにじっくりと進めて来たのですが、それがこんな大きなタイトルに結びついたことは嬉しいですね」(社台ファーム・吉田哲哉氏)

 重賞初制覇となった七夕賞(G3)から3㎏の斤量増。重賞馬として小倉記念(G3)に望むことからすれば仕方のないことでもあったが、だが、イタリアンレッドにはこの斤量増すら不利とは思わせない要素を持っていた。

 「小倉競馬場のコースは3歳未勝利と500万下、そして昨年の対馬特別、西海賞と得意なコースでした。この小倉の連勝からムーンライトHまで3連勝を果たした時には牧場スタッフ総出で盛り上がりましたが、やはり重賞制覇はその時以上の盛り上がりとなりましたね(笑)」(吉田氏)

 レース内容は完勝の一言だった。小倉巧者たる器用さでまくり気味に先行勢を射程圏に捕らえると、切れのある末脚で2着馬に1馬身3/4差を付けて勝利。計時された1分57秒3のタイムは、小倉競馬場芝2000mのコースレコードを0秒5も更新した。

 「今後は秋のG1戦線を目指すローテーションが組まれるとのことですが、ネオユニヴァース牝馬の代表産駒として大舞台での活躍を期待しています」(吉田氏)

 牝馬としての壁を次々と乗り越えてきたイタリアンレッド。まさに牡馬勝りの活躍で、この秋のG1戦線をかき回す存在となってくれそうだ。