重賞ウィナーレポート

2011年04月02日 日経賞 G2

2011年04月02日 阪神競馬場 曇 良 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トゥザグローリー

プロフィール

生年月日
2007年02月16日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:12戦6勝
総収得賞金
464,784,000円
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
池江 泰寿
騎手
福永 祐一

 4歳牡馬最強と呼ぶにはまだ早いかもしれない。だが、トゥザグローリーが、今年に入ってから4歳牡馬で最も成長を遂げているのは間違いない。

 「強いなあと思いながらレースを見ていました。レースも前々に位置していたところや、引っかからない精神面での充実など内容も良かったですし、一瞬、前が残るのではという展開を自分から交わしにいって、しかも後続の追撃も振り切ったわけですからね」とノーザンファーム早来牧場で、育成を手がけてきた横手裕二厩舎長も驚きを隠せない表情を浮かべる。

 育成時、そしてラジオNIKKEI賞(G3)の後と、早来牧場へ戻ってきていたトゥザグローリーに跨った横手厩舎長が感じたのは、将来性を感じさせる「緩さ」だった。

 「この緩さは必ず伸びしろになって現れると思っていました。重賞を連勝できるほどに強くなるとまでは想像が付かなかったですね」(横手厩舎長)

 底を見せない成長力で、次に狙うは天皇賞(春)(G1)。管理をする池江調教師からは、距離延長も不問とするコメントが聞かれていたが、横手厩舎長も「乗りやすい馬でしたし、決して距離延長はマイナスにならないと思います」との声が聞かれた。

 「でも、次はどの馬も調子を上げてくるでしょうし、決して楽なレースにはならないと思います。それでも今のトゥザグローリーなら、いいレースを見せてくれると期待を持っていますし、ここで結果を出せるようなら本物になったと言えると思います」(横手厩舎長)