2011年02月27日 中山記念 G2
優勝馬:ヴィクトワールピサ
プロフィール
- 生年月日
- 2007年03月31日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦7勝
- 総収得賞金
- 595,954,000円
- 父
- ネオユニヴァース
- 母 (母父)
- ホワイトウォーターアフェア(GB) by Machiavellian(USA)
- 馬主
- 市川 義美
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- M.デムーロ
デビュー以来となる芝1800m。しかし、中山競馬場で3戦3勝を上げているヴィクトワールピサには、何ら不安要素とはならなかった。
「前走の有馬記念(G1)を初め、芝の長距離でも結果を残している馬ですが、母系からすると、この距離が合っていそうなイメージもあったので、距離のことは気にしてなかったですよ。むしろ、本当に強くなったなあと思いながらレースを見ていましたね。」
そう話してくれた社台ファームの東礼治郎調教主任の言葉も頷ける。開幕週の中山芝コースは先行勢が有利となる傾向にある中で、3コーナー過ぎから自分で上がっていって、しかも距離ロスを承知で外を回りながら勝利したヴィクトワールピサのレースぶりは、強いと言うより他にない。
「競馬も上手になってきていると思います。鞍上の指示通りにも動きますし、無駄な動きもしない。角居先生を初めとする厩舎の皆さんに教えてもらったことも行かされているのでしょう」(東調教主任)
4歳を迎えて、ますます強くなってきた感もあるヴィクトワールピサだが、育成時から高い評価を与えられていた。にも関わらず、東調教主任から強くなっていたという言葉が出たことは、その想像を超えるほどにヴィクトワールピサが強くなっていることの証明でもある。
この後は3月26日にメイダン競馬場で行われる、ドバイワールドカップ(G1)に出走。3日には検疫入りされたことも発表された。
「オールウェザーが未経験であったり、また世界から強豪馬たちが集まってくることを考えても、今回の遠征は勉強してくる場とも言えます。でも、未知数ではありますが、距離や馬場状態と様々な条件で結果を残してくれたことや今回のようにスピードを生かしたし、有馬記念(G1)のように力でねじ伏せるレースもできる。また、強いヴィクトワールピサの姿を見せてくれるのではと楽しみも持っています」(東調教主任)
東調教主任だけでなく、我々の想像も超えるかのような強さを証明しつつあるヴィクトワールピサが、ドバイの地で見せるパフォーマンスに注目したい。