2010年11月07日 みやこS G3
優勝馬:トランセンド
プロフィール
- 生年月日
- 2006年03月09日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:13戦6勝
- 総収得賞金
- 633,520,000円
- 母 (母父)
- シネマスコープ by トニービン(IRE)
- 馬主
- 前田 幸治
- 生産者
- ノースヒルズマネジメント (新冠)
- 調教師
- 安田 隆行
- 騎手
- 藤田 伸二
昨年までオープン特別競走として行われていたトパーズステークスを重賞に格上げする形で誕生した第1回みやこS(G3)は、2番人気のトランセンドが好スタートからハナ奪うと、最後まで先頭を譲ることなく逃げ切り勝ちをおさめた。レパードSに続き2度目の新設重賞制覇。記念すべき最初の勝ち馬として名を刻んだ。
同馬を生産した新冠町のノースヒルズマネジメントは、今年だけで金鯱賞(G2)、札幌記念(G2)を制したアーネストリー、東京ジャンプS(JG3)優勝馬ギルティストライク、東京ハイジャンプ(JG2)優勝馬イコールパートナーと、トランセンドを含め4頭の中央重賞勝ち馬生産。また、グループとしては名古屋大賞典(Jpn3)、スパーキングレディーカップ(Jpn3)のラヴェリータ、佐賀記念(Jpn3)のラッシュストリートが中央交流重賞を制し、6頭で重賞8勝の活躍をみせている。
「母のシネマスコープは種牡馬の長所を引き出す傾向があり、産駒は皆、個性的です。おっとりして扱い易い性格は母の影響を受けていると思います。トランセン ドも小柄な母と違い、スラッと背が高く、見映えのするかっこいい馬でしたね。育成に移っても評価は上がる一方で、いい動きをすると評判でしたよ」と福田洋志マネージャーは当時を振り返る。
半姉のサンドリオン(父コマンダーインチーフ)は06 年の紫苑Sを勝ち、秋華賞出走後志し半ばで引退。現在は牧場に戻り、今年初仔となる父アグネスタキオンの牝馬を出産した。母シネマスコープもマンハッタンカフェを父に持つ8番仔(牝)を出産しており、叔母と姪という関係の2頭の当歳馬は、同じ放牧地で順調に成長している。
「シネマスコープ自身も4勝をあげているオープン馬です。お母さんになってからは、コンスタントに走る馬を送り出してはいるものの、なかなか重賞勝ちまでは辿り着けませんでした。トランセンドは、母に素晴らしいプレゼントをしてくれた親孝行な馬なんですね。」と、福田さんは笑顔で語ってくれた。
トランセンドとは【超越する】という意味を持つ。ジャパンCダート(G1)へのステップレースを制したトランセンドの目標は、当然昨年は出走が叶わなかった同レース。その名の通り他馬を超越した走りを期待したい。