2010年08月29日 新潟記念 G3
優勝馬:ナリタクリスタル
プロフィール
- 生年月日
- 2006年01月16日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:19戦6勝
- 総収得賞金
- 261,043,000円
- 母 (母父)
- プレシャスラバー by ペンタイア(GB)
- 馬主
- (株) オースミ
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 木原 一良
- 騎手
- 幸 英明
ナリタクリスタルにとって、これが初めての重賞制覇。また管理をする木原一良調教師にもこれが初めての重賞タイトルであり、生産牧場である白老ファームにとっても、これが初めてのサマー2000シリーズを制した馬となった。
「重賞だけでなく、サマー2000シリーズのチャンピオンとなったのは嬉しいことですね。やはり箔が付くのはいいことですから」と笑顔で話してくれたのは、白老ファームの石垣節雄繁殖主任。5度目の挑戦で掴んだ重賞制覇は、更なる喜びももたらしてくれただけに喜びもひとしおなのだろう。
ナリタクリスタルは、2006年のセレクトセールの上場馬。当歳市場において(株)オースミが3350万円(税抜き)で落札しているが、石垣さんは当時のナリタクリスタルの馬体をはっきりと脳裏に焼き付けていた。
「父のスペシャルウィークはすらっとした馬が多いのですが、この馬は母父に入ったペンタイアも出ているのか、がっしりとした馬体をしていました。とはいっても、トモにはスペシャルウィークらしさも残っていたように、両者の長所が上手くミックスされたなと思いましたね」(石垣さん)
白老ファームとペンタイアといって思い出されるのが、AJCC(G2)など重賞で3勝をあげたクラフトワーク。ペンタイアの馬体の特徴がすぐに出てくるところに、石垣さんの観察眼の鋭さがある。
「重賞で好走を見せていましたし、いつかチャンスが来るなと思いながら、今回のレースも見ていました。斤量の55㎏も恵まれたと思いましたし、流れもナリタクリスタルに向いていたと思います」(石垣さん)
勝つときは全てが上手くいくんですよ、と石垣さんは再び笑みを浮かべる。それでも、近走の安定した走りにも証明されているように、ナリタクリスタルがレースごとに力を付けていることは間違いない。
このタイトルを手に、秋はG1戦線に乗り込むこととなるナリタクリスタルだが、石垣さんはこれまでと同様に、チャレンジャーとして戦う姿を期待している。
「まだ、遊び遊び走っている姿からしても、相当奥があるのかなという印象を受けます。今後はこれまで以上に強い相手と戦うことになりますが、その時にどんなレースを見せてくれるのかが楽しみです」(石垣さん)