2010年05月29日 金鯱賞 G2
優勝馬:アーネストリー
プロフィール
- 生年月日
- 2005年05月17日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦7勝
- 総収得賞金
- 582,909,000円
- 母 (母父)
- レットルダムール by トニービン(IRE)
- 馬主
- 前田 幸治
- 生産者
- ノースヒルズマネジメント (新冠)
- 調教師
- 佐々木 晶三
- 騎手
- 佐藤 哲三
上半期の総決算、宝塚記念(G1)の前哨戦である金鯱賞(G2)はアーネストリーが快勝。得意の先行策から鮮やかに抜け出し、大一番へ向けて弾みをつけた。
本馬の生産は新冠町のノースヒルズマネジメント。毎年多数の活躍馬を送り出しているオーナーブリーダーで、今年も生産馬トランセンドや育成馬ラヴェリータ、ラッシュストリートらが重賞戦線で高いパフォーマンスを示している。
同牧場の福田洋志獣医師にレースの感想を伺うと、「前走に続き重賞を勝つことができ、嬉しいです。目標の宝塚記念へ向けて、楽しみが膨らみました。」と、喜びを語る。レース当日、京都競馬場へは鳥取県にある同牧場グループの育成施設・大山ヒルズのスタッフ4名が応援に駆け付けたそうだ。
本馬はこれで重賞2連勝。共に1番人気を背負っての堂々の勝利で、古馬戦線での新星登場を匂わす。レース後、佐々木晶三調教師は、かつて管理したG1馬タップダンスシチーを引き合いに出し、本馬の充実ぶりを伝えた。トップクラスの古馬へと着実に歩を進めている。
「佐々木晶三調教師はデビュー前から高く評価してくださっていました。育成の頃から乗り味が良く、順調に厩舎へ送り出すことができました。どちらかというと奥手の血統でしたが、この馬は仕上がりが早かったですね。」と、福田さん。後のクラシックホースを破った2歳夏の新馬勝ちから紆余曲折を経て、5歳の夏、いよいよG1で真価を発揮する時がきた。
「ここにきて本格化してきましたね。今後も更なる飛躍を遂げて欲しいです。」と、福田さんは期待を寄せていた。
初夏が近づき、同牧場では40頭以上の出産が終了。種付けも残りは僅かという。牧場内にある休養馬の厩舎では今年のフィリーズレビュー(G2)で2着し、牝馬クラシックで注目を集めたラナンキュラスの姿があった。桜花賞(G1)後に骨折が判明し、全治6カ月の診断。手術を行い、現在は牧場で静養し、秋以降の復帰を目指すという。
アーネストリーもこれまで長い休養期間を挟んだが、近走の快進撃はその時の苦労が生かされているはずだ。チームカラーの水色と赤の勝負服には、多くの力が結集している。それぞれの思いを乗せ、アーネストリーが頂上へ挑む。