2009年11月15日 エリザベス女王杯 G1
優勝馬:クィーンスプマンテ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月09日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:21戦6勝
- 総収得賞金
- 173,400,000円
- 馬主
- (株) グリーンファーム
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 小島 茂之
- 騎手
- 田中 博康
3連単が150万馬券と、大波乱の結果に終わった今年のエリザベス女王杯(G1)。勝利したクィーンスプマンテの生産牧場である社台ファームの長浜卓也氏も、「ひょっとしたらと思ってはいましたが、レース後は驚くしか無かったですね」とその衝撃を振り返る。
今年の札幌開催で行われたみなみ北海道Sでオープン入りを果たしたクィーンスプマンテであるが、実はこのレースがJRAの競馬場10場全出走でもあった。「みなみ北海道Sの後に調整のために牧場へと帰ってきました。一生懸命走る馬だけにこれまでの調整では疲れも見せていたのですが、今回はそれほどダメージも無く、いい状態で小島茂之厩舎へと戻すことができました」(長浜氏)
JRA10場全出走だけでなく、5歳を迎えてからのオープン入り。大器晩成、もしくは体質が強くなったという一般論もあるのだろうが、生産現場からの視点で見るのなら、社台ファームの目指す馬作りが結実した結果だったとも言える。
「一つでも多くレースを使える馬を育てて、結果を残したいとみんなが頑張ってきたので、みなみ北海道Sの勝利は嬉しかったですね。しかも小島先生や厩舎スタッフの皆さんも、遠征でも結果を残せるような馬作りをしてくれたことも、この結果として表れていると思います」(長浜氏)
強い馬作りのために社台ファームが取り組んできたこと。それは騎乗調教だけでなく、調教の前後で行うウォーキングマシン、当歳時からの夜間放牧など目に見える部分だけでも数知れない。勿論、それ以外にも、普段からスタッフが取り組んできた日々の仕事が、クィーンスプマンテをG1制覇へ導いた印象を受ける。
「社台ファームの目指す馬作りをクィーンスプマンテが体言化してくれたと言えます。価値のある勝利だったと思いますし、たまたまG1を勝ったからこそ言えるのですが、これからもこういう馬を生産し、そして育てて行きたいですね」(長浜氏)
クィーンスプマンテの母センボンザクラは、現在、デュランダルの産駒を受胎。母系は社台グループで長きにわたって育まれてきた名牝系であるが、輸入牝馬全盛の時代の中で、ジャングルポケット、サクラユタカオーと、代々父内国産種牡馬を配合してきたクィーンスプマンテがG1を制したというのも、今の生産界に様々なアンチテーゼを与えてくれたと言える。
百里の道も一歩からという言葉がある。クィーンスプマンテが多くの人たちと共に歩んできたG1という百里の道のりは、決して大波乱などではなく、地道な一歩一歩を積み重ねて来た結果でもあった。
今年の札幌開催で行われたみなみ北海道Sでオープン入りを果たしたクィーンスプマンテであるが、実はこのレースがJRAの競馬場10場全出走でもあった。「みなみ北海道Sの後に調整のために牧場へと帰ってきました。一生懸命走る馬だけにこれまでの調整では疲れも見せていたのですが、今回はそれほどダメージも無く、いい状態で小島茂之厩舎へと戻すことができました」(長浜氏)
JRA10場全出走だけでなく、5歳を迎えてからのオープン入り。大器晩成、もしくは体質が強くなったという一般論もあるのだろうが、生産現場からの視点で見るのなら、社台ファームの目指す馬作りが結実した結果だったとも言える。
「一つでも多くレースを使える馬を育てて、結果を残したいとみんなが頑張ってきたので、みなみ北海道Sの勝利は嬉しかったですね。しかも小島先生や厩舎スタッフの皆さんも、遠征でも結果を残せるような馬作りをしてくれたことも、この結果として表れていると思います」(長浜氏)
強い馬作りのために社台ファームが取り組んできたこと。それは騎乗調教だけでなく、調教の前後で行うウォーキングマシン、当歳時からの夜間放牧など目に見える部分だけでも数知れない。勿論、それ以外にも、普段からスタッフが取り組んできた日々の仕事が、クィーンスプマンテをG1制覇へ導いた印象を受ける。
「社台ファームの目指す馬作りをクィーンスプマンテが体言化してくれたと言えます。価値のある勝利だったと思いますし、たまたまG1を勝ったからこそ言えるのですが、これからもこういう馬を生産し、そして育てて行きたいですね」(長浜氏)
クィーンスプマンテの母センボンザクラは、現在、デュランダルの産駒を受胎。母系は社台グループで長きにわたって育まれてきた名牝系であるが、輸入牝馬全盛の時代の中で、ジャングルポケット、サクラユタカオーと、代々父内国産種牡馬を配合してきたクィーンスプマンテがG1を制したというのも、今の生産界に様々なアンチテーゼを与えてくれたと言える。
百里の道も一歩からという言葉がある。クィーンスプマンテが多くの人たちと共に歩んできたG1という百里の道のりは、決して大波乱などではなく、地道な一歩一歩を積み重ねて来た結果でもあった。