2007年03月03日 チューリップ賞 Jpn3
優勝馬:ウオッカ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月04日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦4勝
- 総収得賞金
- 1,304,876,000円
- 馬主
- 谷水 雄三
- 生産者
- カントリー牧場 (静内)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- 四位 洋文
昨年末のG1 阪神ジュべナイルフィリーズに続き、桜花賞トライアルの本レースを制した本馬の殊勲には、地元関係者から「やはり強い馬だね」との声もあがる。
生産牧場のカントリー牧場では、ダービー3勝(タニノハローモア、タニノムーティエ、タニノギムレット)を含め産駒の重賞優勝を数えると実に42勝目となる。しかし、牝馬のクラシック戦のタイトルは無かっただけに、同牧場は次走予定の桜花賞でのクラシック制覇に期待を膨らましている。
静内田原の育成分場(旧本場)に伺うと、西山貴司場長は、「順調に来れて嬉しいですね。牧場としても(タニノ)ギムレット以来、しばらく重賞が取れなかったのでこの連勝は喜んでいます。父も自前の馬なので嬉しいですよ。当然、クラシックへの期待もあります。でも競馬だけはどうなるのか分かりませんから期待をし過ぎないようにします。」と笑う。
休憩所で取材をしているとスタッフの若杉さん夫妻と只松さんが休憩に来た。
1年ほど前のことなので2人とも本馬の育成時代を昨日のように覚えている。本馬が産まれたときに牧場に来たという只松さんは「来て間もなく(本馬に)乗るよう言われた時、藤井主任に‘この馬は走るぞ’と言われたのがプレッシャーでしたよ。とても反応の良い馬で、調教が本格化したら私では乗り切れませんでした。」と苦笑い。先輩の若杉さんも「普段はおとなしい馬だったけど、本当に反応は良かったですよ。」と相槌を打つ。
事務所内はとても明るく和やかな雰囲気で、西山場長の気さくな人柄が伺われる。
本馬の母タニノシスター(母の父ルション)は祖母がエナジートウショウ(祖母の父トウショウボーイ)で、トウショウ牧場の代表牝系をつなぐが、この牝系は5代先にシラオキという日高で古くから引き継がれている血統。近親にはシスタートウショウやシーイズトウショウの名前がみられ、本馬の活躍をトウショウ牧場の志村場長が自分の産駒のように喜んでいた事を思い出す。
本馬は4番仔で姉にタニノエクセレント(父ブライアンズタイム 地方7勝、既に繁殖入り)などがいる。2歳の妹は今月から本格的な調教に入るそうで、父アグネスデジタルの初産駒仲間の仕上がりの評判も良く期待は膨らむ。
1歳の妹(父フサイチコンコルド)を撮影させて頂いたが、最近、徐々に成長して、同時期に生まれた1歳馬の仲間の中でも良い馬体を見せていた。
また、今年は、再度タニノギムレットを配合して本馬の全兄弟の誕生を待つ。
充分な広さと環境を与えるため繁殖頭数を少なくしてきた(現在18頭)という西山場長は「馬が丈夫になって、競馬に行っても何度も使えるようになりましたね。」と自信を覗かすが、本馬の活躍に名門カントリー牧場が小休止から蘇って来たようだ。そこには、日高の生産者の日高産馬の連続クラシック制覇への大きな期待もかかっている。・
生産牧場のカントリー牧場では、ダービー3勝(タニノハローモア、タニノムーティエ、タニノギムレット)を含め産駒の重賞優勝を数えると実に42勝目となる。しかし、牝馬のクラシック戦のタイトルは無かっただけに、同牧場は次走予定の桜花賞でのクラシック制覇に期待を膨らましている。
静内田原の育成分場(旧本場)に伺うと、西山貴司場長は、「順調に来れて嬉しいですね。牧場としても(タニノ)ギムレット以来、しばらく重賞が取れなかったのでこの連勝は喜んでいます。父も自前の馬なので嬉しいですよ。当然、クラシックへの期待もあります。でも競馬だけはどうなるのか分かりませんから期待をし過ぎないようにします。」と笑う。
休憩所で取材をしているとスタッフの若杉さん夫妻と只松さんが休憩に来た。
1年ほど前のことなので2人とも本馬の育成時代を昨日のように覚えている。本馬が産まれたときに牧場に来たという只松さんは「来て間もなく(本馬に)乗るよう言われた時、藤井主任に‘この馬は走るぞ’と言われたのがプレッシャーでしたよ。とても反応の良い馬で、調教が本格化したら私では乗り切れませんでした。」と苦笑い。先輩の若杉さんも「普段はおとなしい馬だったけど、本当に反応は良かったですよ。」と相槌を打つ。
事務所内はとても明るく和やかな雰囲気で、西山場長の気さくな人柄が伺われる。
本馬の母タニノシスター(母の父ルション)は祖母がエナジートウショウ(祖母の父トウショウボーイ)で、トウショウ牧場の代表牝系をつなぐが、この牝系は5代先にシラオキという日高で古くから引き継がれている血統。近親にはシスタートウショウやシーイズトウショウの名前がみられ、本馬の活躍をトウショウ牧場の志村場長が自分の産駒のように喜んでいた事を思い出す。
本馬は4番仔で姉にタニノエクセレント(父ブライアンズタイム 地方7勝、既に繁殖入り)などがいる。2歳の妹は今月から本格的な調教に入るそうで、父アグネスデジタルの初産駒仲間の仕上がりの評判も良く期待は膨らむ。
1歳の妹(父フサイチコンコルド)を撮影させて頂いたが、最近、徐々に成長して、同時期に生まれた1歳馬の仲間の中でも良い馬体を見せていた。
また、今年は、再度タニノギムレットを配合して本馬の全兄弟の誕生を待つ。
充分な広さと環境を与えるため繁殖頭数を少なくしてきた(現在18頭)という西山場長は「馬が丈夫になって、競馬に行っても何度も使えるようになりましたね。」と自信を覗かすが、本馬の活躍に名門カントリー牧場が小休止から蘇って来たようだ。そこには、日高の生産者の日高産馬の連続クラシック制覇への大きな期待もかかっている。・