2009年11月29日 ジャパンC G1
優勝馬:ウオッカ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月04日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:22戦10勝
- 総収得賞金
- 1,304,876,000円
- 馬主
- 谷水 雄三
- 生産者
- カントリー牧場 (静内)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- C.ルメール
どんな形容詞を使えば、この類い稀なる名牝、いや名馬を称えることができるのだろうか。
2戦1勝のキャリアで掴み取った阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)。64年ぶりの牝馬戴冠となったダービー(Jpn1)。雌伏の時を経て4歳春の安田記念(G1)で復権し、天皇賞(秋)(G1)ではダイワスカーレットと歴史的な名勝負を演じた。5歳になってヴィクトリアマイル(G1)から再び安田記念(G1)を手中に収め、ジャパンカップ(G1)で世界の頂点に立った。
「いや、もう、本当にこの馬の頑張りには頭が下がるだけです」というのは生産したカントリー牧場の西山貴司場長(51)だ。今回の勝利でシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトと並ぶJRA・G1レース7勝の金字塔。積み上げた賞金13億3356万5800円(=海外含む)はアドマイヤムーンを抜いて単独3位。もちろん牝馬では歴代ナンバーワンだ。
ウオッカは速く、強く、そしてタフだった。ライバルと称されたダイワスカーレットが、ディープスカイが、そしてスクリーンヒーローが脚部不安に倒れてもウオッカだけは、ほとんど休みなく高いレベルを維持し続けた。
今年は、春の安田記念(G1)で驚異的な瞬発力を披露したあと、体調を考慮し、宝塚記念(G1)は自重。夏はグリーンウッドでの短期放牧のあとは栗東の角居厩舎で夏を過ごした。「よい状態で夏を越したと聞いていましたから」と期待した秋の2戦はカンパニーの瞬発力に屈したが、天皇賞(秋)(G1)では自身最速となる32秒9のあがりタイムを記録した。「それでも、多くの人の期待に応えられなかったことが申し訳なく思いました」とこの時ばかりは悔しさをにじませた。
背水の陣で挑んだ大一番。前走までのパートナー武豊騎手が5ハロン通過59秒0のよどみないペースでレースを引っ張る。3着に敗れた昨年は61秒8だったから2秒8も速く流れている。その流れを好位で進んだウオッカは、ギリギリまで仕掛けを遅らせて、弾けるように伸びた。C・ルメール騎手の言葉を借りれば「キープエナジー」。その一瞬のためがゴール前での我慢につながった。
西山場長は「厳しいレースになりましたが、勝ててよかったです。本当にえらい馬です」と愛馬を称えた。現時点での去就は未定。レース後に鼻出血を発症したことで、有馬記念(G1)の出走は出来なくなったが今後のことは「オーナーと調教師が決めてくれることが最善の道です」という。引退か、現役続行か。しばらくはこの不世出の名牝から目が離せそうもない。
2戦1勝のキャリアで掴み取った阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)。64年ぶりの牝馬戴冠となったダービー(Jpn1)。雌伏の時を経て4歳春の安田記念(G1)で復権し、天皇賞(秋)(G1)ではダイワスカーレットと歴史的な名勝負を演じた。5歳になってヴィクトリアマイル(G1)から再び安田記念(G1)を手中に収め、ジャパンカップ(G1)で世界の頂点に立った。
「いや、もう、本当にこの馬の頑張りには頭が下がるだけです」というのは生産したカントリー牧場の西山貴司場長(51)だ。今回の勝利でシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトと並ぶJRA・G1レース7勝の金字塔。積み上げた賞金13億3356万5800円(=海外含む)はアドマイヤムーンを抜いて単独3位。もちろん牝馬では歴代ナンバーワンだ。
ウオッカは速く、強く、そしてタフだった。ライバルと称されたダイワスカーレットが、ディープスカイが、そしてスクリーンヒーローが脚部不安に倒れてもウオッカだけは、ほとんど休みなく高いレベルを維持し続けた。
今年は、春の安田記念(G1)で驚異的な瞬発力を披露したあと、体調を考慮し、宝塚記念(G1)は自重。夏はグリーンウッドでの短期放牧のあとは栗東の角居厩舎で夏を過ごした。「よい状態で夏を越したと聞いていましたから」と期待した秋の2戦はカンパニーの瞬発力に屈したが、天皇賞(秋)(G1)では自身最速となる32秒9のあがりタイムを記録した。「それでも、多くの人の期待に応えられなかったことが申し訳なく思いました」とこの時ばかりは悔しさをにじませた。
背水の陣で挑んだ大一番。前走までのパートナー武豊騎手が5ハロン通過59秒0のよどみないペースでレースを引っ張る。3着に敗れた昨年は61秒8だったから2秒8も速く流れている。その流れを好位で進んだウオッカは、ギリギリまで仕掛けを遅らせて、弾けるように伸びた。C・ルメール騎手の言葉を借りれば「キープエナジー」。その一瞬のためがゴール前での我慢につながった。
西山場長は「厳しいレースになりましたが、勝ててよかったです。本当にえらい馬です」と愛馬を称えた。現時点での去就は未定。レース後に鼻出血を発症したことで、有馬記念(G1)の出走は出来なくなったが今後のことは「オーナーと調教師が決めてくれることが最善の道です」という。引退か、現役続行か。しばらくはこの不世出の名牝から目が離せそうもない。