重賞ウィナーレポート

2009年06月28日 宝塚記念 G1

2009年06月28日 阪神競馬場 晴 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ドリームジャーニー

プロフィール

生年月日
2004年02月24日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:21戦8勝
総収得賞金
847,973,000円
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
調教師
池江 泰寿
騎手
池添 謙一
  • 殊勲のオリエンタルアート(現在はステイゴールドを受胎)
    殊勲のオリエンタルアート(現在はステイゴールドを受胎)
  • オリエンタルアートと当歳(父ディープインパクト・牝)
    オリエンタルアートと当歳(父ディープインパクト・牝)
  • 白老ファームの看板
    白老ファームの看板
  • 白老ファームの事務所
    白老ファームの事務所
 春のグランプリ、宝塚記念(G1)は白老町の白老ファーム生産で2番人気のドリームジャーニー(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)が後方待機策から直線で豪快に伸びて優勝。2歳時の朝日杯フューチュリティS(G1)以来、2年半ぶりのG1レース制覇となった。勝ち時計は2分11秒3。社台コーポレーション白老ファームは昨年のエリザベス女王杯(G1)(リトルアマポーラ)以来のG1制覇となった。

 「調子はすごく良いと聞いていましたし、直線を向いての手応えからよい競馬になると思いましたが、思った以上の強さでしたね」と石垣節雄同ファーム繁殖主任がほっとしたような笑顔を見せた。
 2年半前に2歳チャンピオンになってから手が届きそうで届かなかったG1タイトル。今回は天皇賞(春)(G1)の1、2着馬と安田記念(G1)から参戦してきた1歳年下のダービー馬を相手に堂々と先頭ゴールインを決めた。

 「小さな馬ですが、この頑張りには、本当に頭が下がりますね。成績だけなら、父を超えたといってもよいのかな」と遠慮気味にポツリ。父のステイゴールドも白老ファームの生産馬。50戦7勝という字面以上に強烈な印象をターフに残しているステイゴールドには数字だけでは語れない存在感があったが、少なくとも、獲得した重賞の数、そしてG1タイトルは父を超えた。

 「(ステイゴールドの母の父にはいる)ディクタスが入ってきたときに入社したんです」という石垣さんならずとも、白老ファームの人たちにとってはステイゴールドの母系、そして種牡馬ディクタスは特別な存在だ。この組み合わせからはサッカーボーイやドリームパスポート、レクレドールなど多くの活躍馬がでている。

「ちょっとコツがいる血統なんですが、だから楽しいのかもしれません。白老ファームにたくさんの活躍馬を出してくれた血統です。そして、今度は父として活躍馬を残してくれました。そういう意味でも感慨深いものがありますよ」と振り返る。
 ただ、生まれたときのドリームジャーニーは、「母の初仔ということもあったんでしょうが生まれたときは小さくて…。今でも小さな馬ですが(笑)、ただケガや病気とは無縁の丈夫な馬でしたね」と感心する。
 
 「ステイゴールド×メジロマックイーンですから、単なる早熟ではないと信じていました。秋は父が勝った香港へいくというプランもあるそうですし、たくさんの会員さんのためにもまだまだ走り続けて欲しいです。“黄金旅程”はまだ途中ですよ」と北の空からエールを送っている。