2006年12月10日 朝日杯フューチュリティS G1
優勝馬:ドリームジャーニー
プロフィール
- 生年月日
- 2004年02月24日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 847,973,000円
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 蛯名 正義
【取材先:ドリームジャーニー号の生産者・白老ファーム(石垣繁殖主任)】
―――― 素晴らしい末脚での差し切り勝ちでした。GⅠ勝利の感想をお聞かせ下さい。
スタッフ:ありがとうございます。色々な思いが詰まった、牧場にとっては本当に心から嬉しい特別な勝利です。
―――― 「特別な・・・」というのは、やはり白老ファームさんの生産馬である父ステイゴールドの産駒でGⅠを勝利出来た事でしょうか?
スタッフ:そうですね。ステイゴールドはうちの生産馬でも特に思い入れの強い馬でしたし、それに加え昔からゆかりのある古い牝系との配合でGⅠを勝利出来た事は、生産者として何とも言えない喜びがあります。
―――― レース当日は競馬場に応援へ行かれていたそうですが、目の前で久しぶりにこの馬を御覧になってどのような感想でしたか?
スタッフ:パドックを見た感想としては「他の馬より明らかに歩様が軽いなあ・・・」という印象でしたね。勿論馬体が他の馬よりも小さいからでしょうが、それでいて特にイレ込んでいる様子でもなかったので、「これは期待出来るな」と思いました。
―――― デビューからこれまでの3戦を御覧になっていて、この馬に対してどのような印象をお持ちでしたか?
スタッフ:デビュー戦の前に調教師さんが牧場へ来た時には「一度叩いてからかなあ・・・」と言っていました。ステイゴールド産駒ということもあって、「初戦から」というイメージは私自身もあまり持っていなかったのですが、新馬戦をあっさり勝利したのでビックリしました。そして次走の芙蓉ステークスでの走りを見て、「これはまぐれではない。ひょっとすると本物かな!?」という印象を強く持ちましたね。
―――― 2戦2勝で東京スポーツ杯2歳S(GⅢ)を迎えた訳ですね。2番人気で3着という結果でした。
スタッフ:このレースを勝っていれば、次のレースもおそらく勝てるのではないかと思っていました。結果は3着でしたが、「折り合いを欠いていた」という点で敗因が明らかだったので、今回のレースはその点さえ克服出来れば何とかなるのではないか、と思っていましたね。
―――― その期待に馬が見事応えてくれましたね。スタートでは出負けしてしまいましたが、道中はしっかり折り合って、最後は直線を大外から素晴らしい脚で駆け上がってきました。レース全体を通しての感想をお聞かせ下さい。
スタッフ:スタート前は絶対的な自信はありませんでしたが「折り合いさえつけば・・・」という思いはありましたね。レース前、調教師さんは「腹を決めてレースへ挑む」とコメントしていたので、後ろから末脚に賭けるような競馬をするのかなあ?と思っていました。ですからスタートで出遅れた瞬間は一瞬「あっ!」と思いましたが、逆にこれで後ろからじっくりとレースを運べるかなと思って観ていましたね。変に中団でごちゃつく事も無かったので、終いだけを意識していました。4コーナーをいい手応えで上がって行ったので、直線を向いた時は必ず伸びてくれると信じていました。ゴールの瞬間は・・・そうですね、想像にお任せします(笑) とにかく気持ち良かったですよ!
―――― 表彰式では生産者のお立ち台へ初めて上がられたそうですが、その時のお気持ちをお聞かせ下さい。
スタッフ:GⅠの表彰台に自分が立てるなんて、と思うと夢のようで正に感無量でした。先程も言いましたが、ステイゴールドの産駒で生産馬が重賞(しかもGⅠ)を勝てた事が何とも言えず嬉しかったですね。
―――― さて、本馬の幼少の頃のお話を少しお聞かせ下さい。白老ファームへは当歳の離乳時まで居たことになりますが、それまでに記憶している事などはありますか?
スタッフ:生まれて一ヶ月くらいは少し臆病なところがある馬でしたね。徐々に人間にも慣れてきて、それからは特に大きな怪我や病気もなく、手の掛からない馬でしたよ。
―――― 母オリエンタルアートも牧場ゆかりの血統です。
スタッフ:本馬は母の初仔ですが、ステイゴールドを配合した事もあって「走って欲しい」という希望は勿論抱いていましたが、まさかGⅠを勝つとは思ってもみなかったですね(笑)。普段は手の掛からないお母さんですよ。本馬の後はダンスインザダーク(現1歳・牝)、クロフネ(現当歳・牝)と続けて子供を産んでいます。現在も至って健康で、あと1ヶ月と迫っているお産に向けて準備を整えてるところでしょうか。(ネオユニヴァース受胎中)
―――― さて今後はますます本馬の走りにファンの方も注目をされることと思います。牧場の皆さんの期待も大きいと思いますが。
スタッフ:血統的には2歳から走るような血統ではないと思うので、これから先も丈夫で長く活躍をして欲しいというのが一番の気持ちです。クラシックの権利は得ましたが、まだ2歳馬ですし先の事はわかりませんね。ただ今回見せてくれたような「脚」をいつでも使えるようだと非常に楽しみで夢は広がります。
―――― 本馬も含め、生産馬のこれから益々のご活躍を祈念致します。
スタッフ:ありがとうございます。最近では生産馬のドリームパスポートが菊花賞で2着と非常に悔しい思いをしました。ジャパンカップでは相手が相手でしたので、よく頑張ってくれたと思いますが、有馬記念ではもう少し差を縮めてくれればと期待しています。また引退したタイムパラドックスは息の長い活躍で楽しませてくれました。今年デビューした2歳馬の成績も例年に比べ好調なので、これからも今までの先輩達に負けないような、白老ファームらしい「個性のある生産馬」が沢山出て活躍してくれることを願っています。
―――― 御協力ありがとうございました。
―――― 素晴らしい末脚での差し切り勝ちでした。GⅠ勝利の感想をお聞かせ下さい。
スタッフ:ありがとうございます。色々な思いが詰まった、牧場にとっては本当に心から嬉しい特別な勝利です。
―――― 「特別な・・・」というのは、やはり白老ファームさんの生産馬である父ステイゴールドの産駒でGⅠを勝利出来た事でしょうか?
スタッフ:そうですね。ステイゴールドはうちの生産馬でも特に思い入れの強い馬でしたし、それに加え昔からゆかりのある古い牝系との配合でGⅠを勝利出来た事は、生産者として何とも言えない喜びがあります。
―――― レース当日は競馬場に応援へ行かれていたそうですが、目の前で久しぶりにこの馬を御覧になってどのような感想でしたか?
スタッフ:パドックを見た感想としては「他の馬より明らかに歩様が軽いなあ・・・」という印象でしたね。勿論馬体が他の馬よりも小さいからでしょうが、それでいて特にイレ込んでいる様子でもなかったので、「これは期待出来るな」と思いました。
―――― デビューからこれまでの3戦を御覧になっていて、この馬に対してどのような印象をお持ちでしたか?
スタッフ:デビュー戦の前に調教師さんが牧場へ来た時には「一度叩いてからかなあ・・・」と言っていました。ステイゴールド産駒ということもあって、「初戦から」というイメージは私自身もあまり持っていなかったのですが、新馬戦をあっさり勝利したのでビックリしました。そして次走の芙蓉ステークスでの走りを見て、「これはまぐれではない。ひょっとすると本物かな!?」という印象を強く持ちましたね。
―――― 2戦2勝で東京スポーツ杯2歳S(GⅢ)を迎えた訳ですね。2番人気で3着という結果でした。
スタッフ:このレースを勝っていれば、次のレースもおそらく勝てるのではないかと思っていました。結果は3着でしたが、「折り合いを欠いていた」という点で敗因が明らかだったので、今回のレースはその点さえ克服出来れば何とかなるのではないか、と思っていましたね。
―――― その期待に馬が見事応えてくれましたね。スタートでは出負けしてしまいましたが、道中はしっかり折り合って、最後は直線を大外から素晴らしい脚で駆け上がってきました。レース全体を通しての感想をお聞かせ下さい。
スタッフ:スタート前は絶対的な自信はありませんでしたが「折り合いさえつけば・・・」という思いはありましたね。レース前、調教師さんは「腹を決めてレースへ挑む」とコメントしていたので、後ろから末脚に賭けるような競馬をするのかなあ?と思っていました。ですからスタートで出遅れた瞬間は一瞬「あっ!」と思いましたが、逆にこれで後ろからじっくりとレースを運べるかなと思って観ていましたね。変に中団でごちゃつく事も無かったので、終いだけを意識していました。4コーナーをいい手応えで上がって行ったので、直線を向いた時は必ず伸びてくれると信じていました。ゴールの瞬間は・・・そうですね、想像にお任せします(笑) とにかく気持ち良かったですよ!
―――― 表彰式では生産者のお立ち台へ初めて上がられたそうですが、その時のお気持ちをお聞かせ下さい。
スタッフ:GⅠの表彰台に自分が立てるなんて、と思うと夢のようで正に感無量でした。先程も言いましたが、ステイゴールドの産駒で生産馬が重賞(しかもGⅠ)を勝てた事が何とも言えず嬉しかったですね。
―――― さて、本馬の幼少の頃のお話を少しお聞かせ下さい。白老ファームへは当歳の離乳時まで居たことになりますが、それまでに記憶している事などはありますか?
スタッフ:生まれて一ヶ月くらいは少し臆病なところがある馬でしたね。徐々に人間にも慣れてきて、それからは特に大きな怪我や病気もなく、手の掛からない馬でしたよ。
―――― 母オリエンタルアートも牧場ゆかりの血統です。
スタッフ:本馬は母の初仔ですが、ステイゴールドを配合した事もあって「走って欲しい」という希望は勿論抱いていましたが、まさかGⅠを勝つとは思ってもみなかったですね(笑)。普段は手の掛からないお母さんですよ。本馬の後はダンスインザダーク(現1歳・牝)、クロフネ(現当歳・牝)と続けて子供を産んでいます。現在も至って健康で、あと1ヶ月と迫っているお産に向けて準備を整えてるところでしょうか。(ネオユニヴァース受胎中)
―――― さて今後はますます本馬の走りにファンの方も注目をされることと思います。牧場の皆さんの期待も大きいと思いますが。
スタッフ:血統的には2歳から走るような血統ではないと思うので、これから先も丈夫で長く活躍をして欲しいというのが一番の気持ちです。クラシックの権利は得ましたが、まだ2歳馬ですし先の事はわかりませんね。ただ今回見せてくれたような「脚」をいつでも使えるようだと非常に楽しみで夢は広がります。
―――― 本馬も含め、生産馬のこれから益々のご活躍を祈念致します。
スタッフ:ありがとうございます。最近では生産馬のドリームパスポートが菊花賞で2着と非常に悔しい思いをしました。ジャパンカップでは相手が相手でしたので、よく頑張ってくれたと思いますが、有馬記念ではもう少し差を縮めてくれればと期待しています。また引退したタイムパラドックスは息の長い活躍で楽しませてくれました。今年デビューした2歳馬の成績も例年に比べ好調なので、これからも今までの先輩達に負けないような、白老ファームらしい「個性のある生産馬」が沢山出て活躍してくれることを願っています。
―――― 御協力ありがとうございました。