重賞ウィナーレポート

2009年03月22日 スプリングS Jpn2

2009年03月22日 中山競馬場 雨 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アンライバルド

プロフィール

生年月日
2006年04月13日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:4戦3勝
総収得賞金
232,479,000円
ネオユニヴァース
母 (母父)
バレークイーン(IRE)  by  Sadler's Wells(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
友道 康夫
騎手
岩田 康誠
 幾多の名馬がこのレースをステップに戴冠へ駆け上ったスプリングS。今年の勝ち馬はダービー馬フサイチコンコルドを半兄に持つアンライバルドだった。

 「初めての中山コースに加え、頭数も揃ったことでどんなレースをしてくれるのかと注目していました」

 とはノーザンファームの中尾義信さん。だが、アンライバルドは戦前の想像を遙かに超えるような完勝を果たす。

 「直線に入ってからの瞬発力が他の馬とは違っていましたね。色々なことが試される一戦にも関わらず、このレースから培った収穫はそれ以上だったのではないのでしょうか」(中尾さん)

 これでノーザンファームからは弥生賞を制したロジユニヴァースに続き、トライアルからもう一頭のクラシック候補を送り出したことになる。社台ファーム生産馬のリーチザクラウンを含めて三強と言われている今年の牡馬クラシック戦線だが、この2頭との直接対決が無いアンライバルドには未知の魅力が溢れている。

 「ロジユニヴァースもリーチザクラウンも前で競馬ができる馬です。一方、アンライバルドは後方から一気の切れを使える馬。2頭とは脚質が違うだけに、皐月賞ではどんなレースになるのかと、ファンの皆さんも楽しみなのではないのでしょうか」(中尾さん)

 勝負事で最も面白いのは三強の構図である。今年の牡馬クラシック戦線もアンライバルドが名乗りをあげ、三強となったことで一気に興味深いものとなった。また、ロジユニヴァースとは同じ牧場の生産馬だけでなく、同じネオユニヴァースを父に持つという共通項もある。様々なところからドラマが見え始めてきただけに、今年の皐月賞からは目が離せそうにない。