2007年08月26日 キーンランドC Jpn3
優勝馬:クーヴェルチュール
プロフィール
- 生年月日
- 2004年02月14日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦5勝
- 総収得賞金
- 127,775,000円
- 母 (母父)
- ヒカリクリスタル by ラツキーソブリン(USA)
- 馬主
- (株) ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン
- 生産者
- 富菜牧場 (浦河)
- 調教師
- 国枝 栄
- 騎手
- 横山 典弘
有力馬の古馬重賞ウイナーたちを一蹴して重賞初制覇を果したクーヴェルチュール号の生産牧場は浦河町杵臼の富菜牧場。杵臼の牧場地帯の中ほどにある同牧場では、8頭の繁殖牝馬を富菜勝美社長と佳美さん夫妻で飼養し、“馬が大好き”な中学生の綾乃ちゃんと小学生の美咲ちゃんが手伝っている。
本馬の兄スキップジャップ(父メジロライアン)が3年前の京王杯を制しており兄弟での重賞制覇となったが、本馬を出産後1ヶ月半で死亡した母ヒカリクリスタルには、家族の深い想い入れがあり、本馬の快挙は一家にとって大きな喜びとなった。
本馬を忘れ形見として残した母ヒカリクリスタル(母の父 ラッキーソブリン)は、富菜さんがお世話になっていたバンブー牧場より譲り受けた大事な牝系の後継馬、近親にバンブーメモリーなどの名もある。
この母と仲良しだったのが綾乃ちゃんで、彼女が2歳の時に産まれた母は、大井競馬でゴールデンティアラ賞優勝など活躍、この事が幼心に印象に残っていたという綾乃ちゃんは「私が小学生の時に繁殖として牧場に戻って来てから仲良くなって、(ヒカリ)クリスタルの方からも寄って来てくれるので世話をして可愛がりました。遊び相手でもあったのかな。クーヴェルチュールは、小さい頃から私たちにも体に触らせない仔で、黒毛の牛のようだったので‘チョコちゃん’って呼んでいました。母親の亡くなった時のことが凄く想い出に残っているので、レースに出走する時は毎回クリスタルの墓参りをしてお祈りしてますよ。」と可愛らしい笑みを浮かべる。
3年前の取材時に、母親を亡くし動揺する本馬と母親の死に泣く綾乃ちゃんを見て切ない思いをした、と語っていた富菜さんは「母が死んで気難しい所が出来たのかもしれません。でも、扱う人を認めて納得すると素直な面も見せます。母親の死後、間もなく付けた乳母にも直ぐ慣れて、牧場を走り回って元気に育ちました。」と感慨深げな表情。
人に慣れづらい本馬は、馴致・育成・調教と夫々に人の手間を掛けさせたようだが、富菜さんは「本当に皆さんには、お世話になりました。最初に馴致に出したチェスナットファームさんでは、競走馬になるのか心配される程でしたし、ジョイナスファーム、ファンタストクラブ、そして厩舎サイドと本馬を良く我慢して育ててくれました。」と感謝する。
その本馬は、新馬戦から快勝した。妹の美咲ちゃんは「新馬戦のとき、私の運動会の日で、私も徒競走で1番だったよ。」と胸を張って微笑むが、その後も本馬は順調に勝ちあがり一家を喜ばせている。
今回のレースを応援に札幌競馬場へ行ったのは、奥さんの佳美さんと娘さんたちだったが、佳美さんは、「ゴールの瞬間は勝っているのがハッキリ分かったし、表彰台にも上れて最高でしたね。」と笑顔。
優勝記念の口取り写真に参加した綾乃ちゃんと美咲ちゃんは「チョコちゃん相変わらずうるさかったよね。」と声を合わせて笑う。
二人は、今、高い評価を受ける浦河ポニー少年団にも所属し活躍中だ。
綾乃ちゃんの「お父さんには小学生の時から、家を継いで馬を育てたいと言ってあります。」との言葉に夫妻も笑顔を見せるが、本馬も将来は、同牧場に戻る予定で夢は膨らむ。
明るく馬の大好きな牧場一家に、本馬はGⅠの勲章をプレゼントできるか期待は大きい。
本馬の兄スキップジャップ(父メジロライアン)が3年前の京王杯を制しており兄弟での重賞制覇となったが、本馬を出産後1ヶ月半で死亡した母ヒカリクリスタルには、家族の深い想い入れがあり、本馬の快挙は一家にとって大きな喜びとなった。
本馬を忘れ形見として残した母ヒカリクリスタル(母の父 ラッキーソブリン)は、富菜さんがお世話になっていたバンブー牧場より譲り受けた大事な牝系の後継馬、近親にバンブーメモリーなどの名もある。
この母と仲良しだったのが綾乃ちゃんで、彼女が2歳の時に産まれた母は、大井競馬でゴールデンティアラ賞優勝など活躍、この事が幼心に印象に残っていたという綾乃ちゃんは「私が小学生の時に繁殖として牧場に戻って来てから仲良くなって、(ヒカリ)クリスタルの方からも寄って来てくれるので世話をして可愛がりました。遊び相手でもあったのかな。クーヴェルチュールは、小さい頃から私たちにも体に触らせない仔で、黒毛の牛のようだったので‘チョコちゃん’って呼んでいました。母親の亡くなった時のことが凄く想い出に残っているので、レースに出走する時は毎回クリスタルの墓参りをしてお祈りしてますよ。」と可愛らしい笑みを浮かべる。
3年前の取材時に、母親を亡くし動揺する本馬と母親の死に泣く綾乃ちゃんを見て切ない思いをした、と語っていた富菜さんは「母が死んで気難しい所が出来たのかもしれません。でも、扱う人を認めて納得すると素直な面も見せます。母親の死後、間もなく付けた乳母にも直ぐ慣れて、牧場を走り回って元気に育ちました。」と感慨深げな表情。
人に慣れづらい本馬は、馴致・育成・調教と夫々に人の手間を掛けさせたようだが、富菜さんは「本当に皆さんには、お世話になりました。最初に馴致に出したチェスナットファームさんでは、競走馬になるのか心配される程でしたし、ジョイナスファーム、ファンタストクラブ、そして厩舎サイドと本馬を良く我慢して育ててくれました。」と感謝する。
その本馬は、新馬戦から快勝した。妹の美咲ちゃんは「新馬戦のとき、私の運動会の日で、私も徒競走で1番だったよ。」と胸を張って微笑むが、その後も本馬は順調に勝ちあがり一家を喜ばせている。
今回のレースを応援に札幌競馬場へ行ったのは、奥さんの佳美さんと娘さんたちだったが、佳美さんは、「ゴールの瞬間は勝っているのがハッキリ分かったし、表彰台にも上れて最高でしたね。」と笑顔。
優勝記念の口取り写真に参加した綾乃ちゃんと美咲ちゃんは「チョコちゃん相変わらずうるさかったよね。」と声を合わせて笑う。
二人は、今、高い評価を受ける浦河ポニー少年団にも所属し活躍中だ。
綾乃ちゃんの「お父さんには小学生の時から、家を継いで馬を育てたいと言ってあります。」との言葉に夫妻も笑顔を見せるが、本馬も将来は、同牧場に戻る予定で夢は膨らむ。
明るく馬の大好きな牧場一家に、本馬はGⅠの勲章をプレゼントできるか期待は大きい。