2008年12月14日 阪神ジュベナイルフィリーズ Jpn1
優勝馬:ブエナビスタ
プロフィール
- 生年月日
- 2006年03月14日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦2勝
- 総収得賞金
- 1,386,433,000円
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 松田 博資
- 騎手
- 安藤 勝己
競馬の神様は粋な計らいをしてくれた。17分の6という抽選をくぐり抜けて阪神JFへと出走してきたブエナビスタは、一番人気に答えて見事優勝。「運も実力のうち」という言葉があるが、実力があるからこそ競馬の神様がこの大舞台にブエナビスタを出走させた、という見方もできる。
「決して有利ではない阪神競馬場で行われるマイル戦の外枠で、フルゲートの競馬ながら最後は大外をひとまくりしてきたのですから、完勝としか言いようがないですね」
とはノーザンファームの中尾義信さん。
今年、中尾さんを初めとするノーザンファームのスタッフの皆さんに、G1勝利のことでお話を聞かせていただくのはこれが9回目。
G1、9勝はあのディープインパクトがクラシック三冠を制した05年以来の年間最多記録と並んだ。
この勝利で母ビワハイジとの母子制覇(当時は阪神3歳牝馬S)となったが、ビワハイジは繁殖牝馬としても名牝の道を歩み始めている。02年に生まれたアドマイヤジャパンが京成杯を勝利すると、04年に誕生したアドマイヤオーラはシンザン記念、弥生賞、京都記念を優勝。ブエナビスタの阪神JFの勝利により、母の産駒としては重賞6勝目となった。
「ブエナビスタだけでなく兄弟も優秀な成績を残していますし、ビワハイジという繁殖牝馬はノーザンファームだけでなく、国内においても屈指の名牝となったと言えるのではないのでしょうか」(中尾さん)
ビワハイジが出走した日本ダービーの優勝馬となったのがフサイチコンコルド。当時は牝馬が日本ダービーに出走することに奇異の目が向けられることもあったが、昨年にウォッカがこのレースを勝利したことにより、決して無謀な挑戦ではなかったことが証明されることともなった。
「今から考えるとあのデビュー戦がポイントだったような気がします。勝ったのはフサイチコンコルドの弟であるアンライバルトであり、2着馬のリーチザクラウンはその後のレースっぷりの良さで来年のクラシック候補としても名前が上がっています。アンライバルトはその強いメンバーと互角の勝負ができたことと、そして続く未勝利戦で力の違いを見せつけたことが、阪神JFにおけるファンの方々からの人気として現れた気がしています」(中尾さん)
一説には母が出走した日本ダービーへの出走も目されているが、中尾さんは栄光に向けて歩んでいくブエナビスタの姿を温かい目で見守り続けている。
「ビワハイジは2歳時の活躍だけでなく、古馬となってからも重賞を勝利(京都牝馬特別)していますが、ブエナビスタにも母と同じように長く競走生活を送って欲しいですね」(中尾さん)
阪神JFでの勝ちっぷりの良さ、そして父が日本ダービーを制しただけでなく、古馬となってからも一線級で戦い続けたスペシャルウィークということを考えても、距離の延長や成長力の面では何ら問題が無いはず。その上、競馬の神様から運も授けられたブエナビスタの今後が楽しみでならない。
「決して有利ではない阪神競馬場で行われるマイル戦の外枠で、フルゲートの競馬ながら最後は大外をひとまくりしてきたのですから、完勝としか言いようがないですね」
とはノーザンファームの中尾義信さん。
今年、中尾さんを初めとするノーザンファームのスタッフの皆さんに、G1勝利のことでお話を聞かせていただくのはこれが9回目。
G1、9勝はあのディープインパクトがクラシック三冠を制した05年以来の年間最多記録と並んだ。
この勝利で母ビワハイジとの母子制覇(当時は阪神3歳牝馬S)となったが、ビワハイジは繁殖牝馬としても名牝の道を歩み始めている。02年に生まれたアドマイヤジャパンが京成杯を勝利すると、04年に誕生したアドマイヤオーラはシンザン記念、弥生賞、京都記念を優勝。ブエナビスタの阪神JFの勝利により、母の産駒としては重賞6勝目となった。
「ブエナビスタだけでなく兄弟も優秀な成績を残していますし、ビワハイジという繁殖牝馬はノーザンファームだけでなく、国内においても屈指の名牝となったと言えるのではないのでしょうか」(中尾さん)
ビワハイジが出走した日本ダービーの優勝馬となったのがフサイチコンコルド。当時は牝馬が日本ダービーに出走することに奇異の目が向けられることもあったが、昨年にウォッカがこのレースを勝利したことにより、決して無謀な挑戦ではなかったことが証明されることともなった。
「今から考えるとあのデビュー戦がポイントだったような気がします。勝ったのはフサイチコンコルドの弟であるアンライバルトであり、2着馬のリーチザクラウンはその後のレースっぷりの良さで来年のクラシック候補としても名前が上がっています。アンライバルトはその強いメンバーと互角の勝負ができたことと、そして続く未勝利戦で力の違いを見せつけたことが、阪神JFにおけるファンの方々からの人気として現れた気がしています」(中尾さん)
一説には母が出走した日本ダービーへの出走も目されているが、中尾さんは栄光に向けて歩んでいくブエナビスタの姿を温かい目で見守り続けている。
「ビワハイジは2歳時の活躍だけでなく、古馬となってからも重賞を勝利(京都牝馬特別)していますが、ブエナビスタにも母と同じように長く競走生活を送って欲しいですね」(中尾さん)
阪神JFでの勝ちっぷりの良さ、そして父が日本ダービーを制しただけでなく、古馬となってからも一線級で戦い続けたスペシャルウィークということを考えても、距離の延長や成長力の面では何ら問題が無いはず。その上、競馬の神様から運も授けられたブエナビスタの今後が楽しみでならない。