2005年09月04日 小倉2歳S G3
優勝馬:アルーリングボイス
プロフィール
- 生年月日
- 2003年01月23日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦2勝
- 総収得賞金
- 134,886,000円
- 母 (母父)
- アルーリングアクト by エンドスウィープ(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- 白老ファーム (白老)
- 調教師
- 野村 彰彦
- 騎手
- 武 豊
【取材先:アルーリングボイス号の生産者・白老ファーム(菅沼厩舎長)】
―――― 未勝利戦から約1ヶ月ぶりのレースでしたが、見事優勝おめでとうございます。クイーンSを勝利したレクレドール号の時と同様に、写真判定の際どい勝負となりましたが、ゴールの後はどんなお気持ちですか?
スタッフ: ありがとうございます。今回も民放TVで観戦していましたが、レクレドールの時よりは若干安心感を持って確定を待てましたね。まだ2歳戦の重賞ですから、仮に2着であっても、十分先には繋がる結果ですので、そういった意味でも気持ちは楽でした。しかし勝つことが出来て最高の結果になったのはとても嬉しいです。
―――― 母アルーリングアクトは小倉でデビューし、2連勝でこのレースを制覇しましたね。本馬も同じ小倉の舞台で未勝利を勝った時は、やはりこのレースを意識しましたか?
スタッフ: 新馬戦は阪神競馬場で2着でしたが、うまく進んでくれればこのレースに出走くらいは出来るかな・・・と期待していました。が、まさか本当に出走する事が出来て、更に人気になって武豊ジョッキーが乗ってくれて勝つとは、デビュー当時にはそこまで思いもしなかったですね。
―――― 内馬場が荒れている中で、最内枠からのレースとなりましたが、その点の不安などはありませんでしたか?
スタッフ: 3週くらい前から、内側の馬場が良くないことは知っていたので、枠順が決まったときはマズいなあ・・・という感じでしたが、「もうあとはジョッキー頼み!」というのがレース前の気持ちでした。
―――― 母の最初の子供で、同レースを母娘制覇したという事は、牧場にとってとても嬉しい事かと思います
スタッフ: はい。母がこのレースを勝った時は物凄い豪雨でした。今回もレース前に雨が降ってきたので、もしかするとそういった縁があったのかなと思います。結果的に「恵みの雨」となってくれたのではないでしょうか。本馬は新馬戦の時も、あまり良くない馬場状態の中を追い込んで2着まで来ましたので、まだ3戦目ではありましたが、道悪に関しては然程不安はありませんでしたね。
―――― 先程からお話にあります母アルーリングアクトは普段はどんなお母さんですか?
スタッフ: 現在は8歳になりますが、歳を重ねる毎に大人しくなってきていますね(笑)当初牧場へ帰った頃はチャカチャカしていて、結構気難しい馬でしたが、最近は大分落ち着いてきました。当歳の同時期で母とボイスを比べると、アルーリングボイスの方が大きな体付きをしていましたね。
―――― そんな性格のお母さんですが、子育ての方はどうですか?
スタッフ: アルーリングボイスの時が初めてだったので、最初はとまどいがあったようですね。お乳を飲みにゆくと嫌がって、軽く噛んだりすることもあったので、噛まれてもいいように、アルーリングボイスには1ヶ月半くらいの間、薄い馬服を着せていましたね。2カ月目くらいからは段々と慣れてきたようで、それからは普通になりました。もう今では全くそういった事はありませんが。
―――― 今年の当歳馬はダンスインザダークの牡馬が生まれていますね。こちらはどんな馬ですか?
スタッフ: 今年当牧場で生まれた当歳馬達の中でも5本の指に入るくらいのいい馬ですよ。父はフレンチデピュティと全くタイプの異なった、ダンスインザダークですが、それが見た目にもよく表れています。がっちりと見せていたアルーリングボイスに対して、今年の当歳は、体高もあってスラリと綺麗に見せるタイプの馬だと思います。
―――― さて、今回の好メンバーが集まるレースを勝った事で、これから先も非常に楽しみですね。これからどんなレースを期待しますか?
スタッフ: そうですね、2歳戦で1,000mを56秒で走るような馬もおりましたし、それに加え荒れた馬場を走らざるを得ない状況であったことを考えると、この勝利はそれなりに評価が出来るのではないかと思っています。母はこのレースを2連勝で勝ったきり、その後勝ち星を挙げる事ができませんでした。輸送に難があった事が原因の一つとも聞いていましたが、この馬はそういった心配が無い様なので、この先母の分も頑張って走ってくれたらと思います。当面は2歳のGⅠレースに出走してくれる事を願っていますが、ただ単に「短距離が速いだけの馬」ではなく、もう少し幅広く活躍出来るような馬にこれからなって欲しいと思います。
―――― これから是非母の分も活躍されることをお祈り申し上げます。ご協力ありがとうございました。夏の小倉のフィナーレを飾る小倉2歳S(GIII)は、2番人気のアルーリングボイス(牝2歳、父フレンチデピュティ)が、直線の叩き合いをハナ差制して優勝。1999年の覇者・母アルーリングアクトに続く同一重賞の母娘制覇を達成した。
―――― 未勝利戦から約1ヶ月ぶりのレースでしたが、見事優勝おめでとうございます。クイーンSを勝利したレクレドール号の時と同様に、写真判定の際どい勝負となりましたが、ゴールの後はどんなお気持ちですか?
スタッフ: ありがとうございます。今回も民放TVで観戦していましたが、レクレドールの時よりは若干安心感を持って確定を待てましたね。まだ2歳戦の重賞ですから、仮に2着であっても、十分先には繋がる結果ですので、そういった意味でも気持ちは楽でした。しかし勝つことが出来て最高の結果になったのはとても嬉しいです。
―――― 母アルーリングアクトは小倉でデビューし、2連勝でこのレースを制覇しましたね。本馬も同じ小倉の舞台で未勝利を勝った時は、やはりこのレースを意識しましたか?
スタッフ: 新馬戦は阪神競馬場で2着でしたが、うまく進んでくれればこのレースに出走くらいは出来るかな・・・と期待していました。が、まさか本当に出走する事が出来て、更に人気になって武豊ジョッキーが乗ってくれて勝つとは、デビュー当時にはそこまで思いもしなかったですね。
―――― 内馬場が荒れている中で、最内枠からのレースとなりましたが、その点の不安などはありませんでしたか?
スタッフ: 3週くらい前から、内側の馬場が良くないことは知っていたので、枠順が決まったときはマズいなあ・・・という感じでしたが、「もうあとはジョッキー頼み!」というのがレース前の気持ちでした。
―――― 母の最初の子供で、同レースを母娘制覇したという事は、牧場にとってとても嬉しい事かと思います
スタッフ: はい。母がこのレースを勝った時は物凄い豪雨でした。今回もレース前に雨が降ってきたので、もしかするとそういった縁があったのかなと思います。結果的に「恵みの雨」となってくれたのではないでしょうか。本馬は新馬戦の時も、あまり良くない馬場状態の中を追い込んで2着まで来ましたので、まだ3戦目ではありましたが、道悪に関しては然程不安はありませんでしたね。
―――― 先程からお話にあります母アルーリングアクトは普段はどんなお母さんですか?
スタッフ: 現在は8歳になりますが、歳を重ねる毎に大人しくなってきていますね(笑)当初牧場へ帰った頃はチャカチャカしていて、結構気難しい馬でしたが、最近は大分落ち着いてきました。当歳の同時期で母とボイスを比べると、アルーリングボイスの方が大きな体付きをしていましたね。
―――― そんな性格のお母さんですが、子育ての方はどうですか?
スタッフ: アルーリングボイスの時が初めてだったので、最初はとまどいがあったようですね。お乳を飲みにゆくと嫌がって、軽く噛んだりすることもあったので、噛まれてもいいように、アルーリングボイスには1ヶ月半くらいの間、薄い馬服を着せていましたね。2カ月目くらいからは段々と慣れてきたようで、それからは普通になりました。もう今では全くそういった事はありませんが。
―――― 今年の当歳馬はダンスインザダークの牡馬が生まれていますね。こちらはどんな馬ですか?
スタッフ: 今年当牧場で生まれた当歳馬達の中でも5本の指に入るくらいのいい馬ですよ。父はフレンチデピュティと全くタイプの異なった、ダンスインザダークですが、それが見た目にもよく表れています。がっちりと見せていたアルーリングボイスに対して、今年の当歳は、体高もあってスラリと綺麗に見せるタイプの馬だと思います。
―――― さて、今回の好メンバーが集まるレースを勝った事で、これから先も非常に楽しみですね。これからどんなレースを期待しますか?
スタッフ: そうですね、2歳戦で1,000mを56秒で走るような馬もおりましたし、それに加え荒れた馬場を走らざるを得ない状況であったことを考えると、この勝利はそれなりに評価が出来るのではないかと思っています。母はこのレースを2連勝で勝ったきり、その後勝ち星を挙げる事ができませんでした。輸送に難があった事が原因の一つとも聞いていましたが、この馬はそういった心配が無い様なので、この先母の分も頑張って走ってくれたらと思います。当面は2歳のGⅠレースに出走してくれる事を願っていますが、ただ単に「短距離が速いだけの馬」ではなく、もう少し幅広く活躍出来るような馬にこれからなって欲しいと思います。
―――― これから是非母の分も活躍されることをお祈り申し上げます。ご協力ありがとうございました。夏の小倉のフィナーレを飾る小倉2歳S(GIII)は、2番人気のアルーリングボイス(牝2歳、父フレンチデピュティ)が、直線の叩き合いをハナ差制して優勝。1999年の覇者・母アルーリングアクトに続く同一重賞の母娘制覇を達成した。