重賞ウィナーレポート

2004年11月14日 エリザベス女王杯 G1

2004年11月14日 京都競馬場 曇 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アドマイヤグルーヴ

プロフィール

生年月日
2000年04月30日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:14戦7勝
総収得賞金
551,335,000円
馬主
近藤 利一
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
橋田 満
騎手
武 豊
【取材先:アドマイヤグルーヴ号の生産者、ノーザンファーム(事務局)】


―――おめでとうございます。天皇賞では悔しい結果でしたが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

 ありがとうございます。天皇賞3着・・・勝てはしませんでしたが、お母さんを彷彿とさせるレースっぷりで、牡馬を相手によく健闘したと思います。


―――その天皇賞から中1週でのレース。ローテーションを気にする声も聞こえる中、どのような気持ちでご覧になられましたか?

 そうですね、中1週のローテーションを心配する声もありましたが、橋田厩舎のスタッフが高い技術で本馬を立て直してくれました。その前走があまり馬場状態の良くない中での激走でしたので、疲れがありましたけど、それがうまく取れていて良かったのではないでしょうか。このレースに向けて上手く調整していってくれた気持ちが伝わっていたので、結果がどう出るかという気持ちで見ていました。パドックでは前走に劣らず気配が良く、やはり牝馬の中に入ると一目置かれる「馬格」や「落ち着き」もあったように思います。あとは新旧それぞれの世代のトップホースが集まっていましたので、展開次第では・・・という気持ちでいました。


―――ジョッキーが非常に上手くゴールへ導いてくれましたね。

 そうですね、「GIの割にはスローな展開」と新聞にも一部出ていましたが、この馬の力を信じてもらっているジョッキーが上手く見極めて、4コーナーから早めに前を捕らえにいったというのが、良かったのではないでしょうか。


―――これで昨年に続き2年連続での勝利となりました。正に「女王」の名にふさわしい馬になりましたね。

 そうですね、現時点の牝馬の中ではトップに立てるだけの成績を収めることが出来ましたので・・・


―――昨年の優勝と今回の優勝と、お気持ちを比べてみてどうですか?

 去年は春のクラシックで「もう一歩足らず」というところがあったので、是が非でもという気持ちが強く、緊張感もありました。しかし今年もやはり安易に勝てるとは思いませんでしたし、優勝出来た喜びというのは去年と同じですね。2年連続という結果には非常に満足しています。


―――これから一旦牧場で休養されるそうですね。来年は牡馬相手にGIを勝つことが目標となりますが・・・

 ご存知の通り今回が14戦目で、間を十分に休養を取りながら使ってきたという成果が出てきていますので、この寒い期間は休養に当てるというように聞いています。この後はオーナーが最大目標を宝塚記念においていますので、十分に充電をして臨めればと思います。牡馬に混じっても決して見劣るとは思っていませんので。


―――さて先週は本馬の全弟サムライハート号が新馬戦を人気に応えて勝利しました。非常に評価も高いようですし、これから楽しみな1頭ですね?姉とはどのような点が似ていると思いますか?

 同じ種馬で牡馬はこのサムライハートが初めてなので、どういう風な成長を見せてゆくかという点に期待と興味が尽きないですね。まだ1勝馬ですから成績的にはまだお姉さんやお母さんと比べようがないですが、強いて言えば「利発」というか落ち着きのある馬ですから、その点が似ていると言えるのではないでしょうか。


―――ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。 前半1000メートルの通過が61秒0というスローな流れの中、中団で折り合った昨年の女王アドマイヤグルーヴが、内で粘るオースミハルカを捕らえて2連覇を果たした。