【取材先：アドマイヤグルーヴの生産者、ノーザンファーム（事務局）】


―――――おめでとうございます。牝馬同士の戦いで鮮やかに復活といった感じでしょうか？

　復活というよりも、やはりこの対戦メンバーとしましては、特に不調でない限りは格の違いを感じさせるレース内容であったと思っています。


―――――母エアグルーヴも現役時代にこのレースを勝っていますね。これでまたひとつ偉大なる母に近づけたのではないでしょうか？

　確かに同じレースを勝つこととなりましたが、母エアグルーヴは、古牡馬陣を相手に天皇賞を勝ち、ジャパンＣも２年連続で２着したように、まだまだ、本馬は母との間に差があるように思います。


―――――先日のセレクトセールでは半弟の当歳（父ダンスインザダーク／牡／鹿／4月5日生）が国内市場取引馬の過去最高価格（4億9000万円）で落札されました。この1勝が非常にタイムリーな一押しにもなったのではないでしょうか？

　その通りです。セール直前の結果が弟の評価に相当の影響があったことは確かだと思います。そういう意味では、相手関係はともかくここ一番でしっかりとした結果をだすところなどは、この血統が真の名血と評価されたのではないでしょうか。


―――――その当歳馬エアグルーヴ2004についてどんな馬かお聞かせ下さい。

　兄はサンデーＳ産駒１頭のみですが、本馬はその兄に比べましても、当歳現時点での造りは上位と言えます。この上場馬の下見にみえた全ての方々が異口同音にとても高い評価をしていましたので。


―――――秋はまた古馬や牡馬との戦いが待っていますね？益々大活躍される事を期待しています。

　やはりこの夏の過ごし方が大事なことと思っています。若い時期から活躍の見込める馬でもありましたが、古馬になってからもさらに飛躍が期待できる成長力も備えているのが、本馬の血統の魅力でもあります。


―――――御協力ありがとうございました。　第９回マーメイドＳは、単勝１番人気のアドマイヤグルーヴが、２着に３馬身差をつけて快勝。牝馬同士で格の違いを見せつけた。同馬の母エアグルーヴはこのレースの平成９年の覇者。同じ武豊騎手を背に同一重賞の母娘制覇を達成した。