2004年03月21日 阪神大賞典 G2
優勝馬:リンカーン
プロフィール
- 生年月日
- 2000年03月18日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:10戦4勝
- 総収得賞金
- 588,420,000円
- 母 (母父)
- グレースアドマイヤ by トニービン(IRE)
- 馬主
- 近藤 英子
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 武 豊
【取材先:リンカーン号の生産者、ノーザンファーム(事務局・中尾氏)】
-------リンカーン号の優勝、おめでとうございます。完勝といっていいのではないでしょうか。
ありがとうございます。実績的には重賞は未勝利でしたし、(このレースには)菊花賞馬も出走していましたので、決して楽観視できないレースでした。それでも、力の勝負に持ち込んで優勝することができましたので、改めて実力を示してくれたことを喜んでいます。
-------確かに昨年末は、GIレースを連続2着という惜しい結果でした。
これまで距離のある競馬で良績が残せていましたので、体質や精神力が安定する古馬になってからが楽しみだと思っていました。それがようやく現実味をおびてきた感があります。
-------このまま順調なら天皇賞・春が楽しみです。ザッツザプレンティと共に、再び主役を演じることになりそうですね。
そうですね。ただ今回は良い結果が残せましたが、次走は気が抜けません。相手はザッツザプレンティだけだとは思っていません。この距離の競馬には他にもエキスパートがいますし、この時期メキメキと力をつけてくるダークホースもいますので。
-------リンカーンの母グレースアドマイヤはどんな母馬ですか?
グレースアドマイヤは、性格・品格・馬体のどれを取っても、トップクラスの繁殖牝馬です。リンカーン号の馬主・近藤英子様の所有する繁殖牝馬です。
-------祖母は名牝バレークイン(父Sadler\'s Wells )ですから、血統的には長距離路線の王道を行く配合ではないでしょうか。
(近藤氏に)配合の意図を伺ったわけではありませんが、まさにベスト・トゥ・ベストの配合だと思います。
-------最後になりますが、今週は3つの重賞すべてをサンデーサイレンスの産駒が制覇しました。改めてその偉大さを感じます。本馬にも偉大な父の後継種牡馬としての期待が高いのではないでしょうか。
その通りです。輸入種牡馬の増加にともなって、どうしても中長距離タイプの血脈が偏向しつつある中、本馬のように豊富なスタミナと確実なスピードを兼ね備えた馬の出現は頼もしく思っています。
第52回阪神大賞典は、1番人気のリンカーンが、2番人気で菊花賞馬のザッツザプレンティを抑えて念願の初重賞V。久々でやや掛かる面をのぞかせたものの、春の天皇賞に王手をかけた。
リンカーンの馬主は近藤英子氏。生産者は北海道・早来町のノーザンファーム。母グレースアドマイヤ(1994生、鹿毛、父トニービン、母バレークイーン)で、本馬はその初仔にあたる。