重賞ウィナーレポート

2004年02月08日 共同通信杯 G3

2004年02月08日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マイネルデュプレ

プロフィール

生年月日
2001年04月15日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
71,054,000円
ペンタイア(GB)
母 (母父)
マイネカトリーヌ  by  トニービン(IRE)
馬主
(株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
生産者
ビツグレツドフアーム (静内)
調教師
畠山 吉宏
騎手
北村 宏司
  • 1歳時のマイネルデュプレ(カタログより転載)
    1歳時のマイネルデュプレ(カタログより転載)
 マイネルデュプレの生産牧場は、3歳クラシックに続々と名乗りを上げている好調ビッグレッドファーム。日高・新冠を縦断する新冠川の広い河岸段丘に本場を構え、他にも3つの分場を有する牧場で、4本牧柵と整った施設、手入れの行き届いている環境からは、世界を視野に入れる岡田繁幸オーナーの意気込みが感じられる。
 マイネルデュプレの馬主は、同牧場の岡田オーナーが経営する会員制のサラブレッドクラブラフィアン。同馬は多数の所有馬の中でも、祖母マイネミレーから引き継がれる産駒だけに、牧場スタッフの喜びもひとしおだ。
 同馬の母マイネカトリーヌと父ペンタイアの配合は「肌にトニービンとマルゼンスキーが入り瞬発力と柔軟性を持つ母馬には、ペンタイアが適していると判断しました」と岡田社長は話す。それが、今回の凄い切れ味で差し切るレースレコードでの重賞初制覇で実証された格好。生産者にとってまさに醍醐味を感じる勝利だったはずだ。
 デュプレの母方3代を家族のように見てきた牧場スタッフにとって、「昨年7月に死亡した祖母マイネミレーに、ディプレの特別勝ちと重賞制覇を果たした孫の勇姿を見せられなかったのが残念」と蛯名氏は語る。


【マイネルデュプレ募集当時のカタログから抜粋】
《父ペンタイアは、運動神経、収縮力が非凡なのですが、体が小さく張りつめています。小柄で体質が似てしまった産駒はどうしても小さなストライドになり、回転でカバーするしかないためレースの後半にスタミナをなくすのです。本馬は、母マイネカトリーヌが柔らかな全身運動で走った馬なので、成長に従って次第に柔らかな瞬発力を示すようになりました。父に似て小柄ではありますが、背中の曲線が体質の柔らかさを物語っています。》

【マイネルに関するトピック】
~注目の優勝デビュー馬“ヴリル”~
 サンデーサイレンス産駒で初のマル外馬(母ファントムクリーク、母父ミスタープロスぺクター)で、オーストラリアのマーケットで最高価格落札された、岡田繁幸オーナー期待の1頭が1日の東京6R新馬戦デビュー勝ちを収めた。
 同馬の調教を見守ってきた同オーナーは昨年夏前から、「ものが違う、半年遅れでもダービー路線で行く。サンデーサイレンスの代表後継馬になるのでは」と語る。
 馬名の“ヴリル”は、マイネ・マイネル・コスモを冠名とする同牧場としては異色だが、「当初から牧場の将来を考慮し、後継種牡馬として導入された」(蛯名マネージャー)期待馬としての新たなカテゴリーとのこと。
 第38回共同通信杯(G3)は、北村宏司騎乗の4番人気のマイネルデュプレが大外から急襲して重賞初制覇。春のクラシックに名乗りを上げた。勝ちタイムの1分47秒4は、ナリタブライアン(平成6年)のレコードを0秒1更新するレースレコード。
 マイネルデュプレは、北海道・新冠町のビッグレッドファームの生産馬。同馬の母マイネカトリーヌ(牝10歳、父トニービン、母マイネミレー)は本馬が初仔。2002年産駒に牝馬(父パントレセレブル)がおり、今年はアフリートとの産駒を出産予定。