重賞ウィナーレポート

2006年11月11日 京王杯2歳S G2

2006年11月11日 東京競馬場 雨 稍重 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マイネルレーニア

プロフィール

生年月日
2004年02月24日 02歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:5戦3勝
総収得賞金
214,561,000円
グラスワンダー(USA)
母 (母父)
チェリーラブ  by  サクラユタカオー
馬主
(株) サラブレッドクラブ・ラフィアン
生産者
岡田スタツド (静内)
調教師
西園 正都
騎手
松岡 正海
  • 母チェリーラブと喜びの繁殖スタッフの皆さん
    母チェリーラブと喜びの繁殖スタッフの皆さん
  • 岡田牧雄社長
    岡田牧雄社長
  • 母チェリーラブ
    母チェリーラブ
  • 母チェリーラブ2
    母チェリーラブ2
 本馬は、新ひだか町静内目名の岡田スタッドの生産馬。当案内所からは車で5分程の所に本場があり、この3年間程で分場・育成施設なども町内外に整い、現在では繁殖牝馬が約70頭、育成馬は100頭を超える‘総合牧場’の規模になっている。
 自ら馬主として所有馬の活躍も目立つが、意外と思われるのが同牧場の生産馬としては今回が初めての重賞制覇となったことだ。
 岡田牧雄社長は「うちの生産馬も惜敗が続いていただけに、何時かは勝てるだろうと思っていたのですが、やはり重賞を勝つのは難しいものですね。それだけに嬉しかったし、お祝いの花がこんなに届いたのも初めてでビックリしましたよ。生産者としての喜びを味わいました。」と、満面の笑顔をみせる。

 本馬の母チェリーラブ(母の父サクラユタカオー)は、岡田社長が胆振より導入した繁殖牝馬で、第三仔になる本馬の活躍となったが「産まれたときの本馬は、繋ぎが硬そうで骨が太く見るからに武骨な馬でした。雄大な馬格こそ持っていましたが、とてもサラブレッドの好いイメージはありませんでした。でも、一歳のサマーセールに出した時には、とても走りそうな良い馬になっていて、売るのが勿体なくなったほどです。せりでは希望値より高く兄(ビッグレッドファーム岡田繁幸氏)が競り落としてくれたのですが、私に気を遣ってくれたのでしょうかね。せり後、間もなくビッグレッドに入り夜間放牧で強くなり、調教されての今回の優勝です。結果的には二人で喜んでいます。」と嬉しそう。
 レース優勝後に、岡田繁幸、牧雄兄弟は両家族ぐるみでお祝いの食事に出掛けた。オーナーと生産者、どちらが会計を持つのか笑って揉めながらも、次走予定のGⅠ朝日杯FSへの話に盛り上がったようだ。

「良いところも、悪いところも父親(種馬)とそっくりに出す母(チェリーラブ)です。半弟(父アドマイヤベガ)の一歳は育成中ですが、父親の良いものを持っていて楽しみです。」と岡田社長は兄弟に期待を寄せる。今年の当歳には父トウカイテイオーの半妹が、そして現在、父トーセンダンス(父父サンデーサイレンス、父母ダンシングキイ)という期待の仔を受胎中だという。

 繁殖のスタッフの方に案内してもらい母親の放牧地に行った。スタッフの女性も「この間、生まれたばかりだと思っていたのに凄いですよね。可愛がっていた生産馬が重賞で勝ってくれるなんて最高に嬉しいですよ。」と明るく笑顔を見せる。馬をひき付けてくれた他のスタッフの表情も嬉しそうだ。
 12歳になるチェリーラブは、可愛い瞳を見せながらも、がっしりとした母親の姿を見せている。素人目にも凄いと思わせるしっかりとした馬体からは、いくらでも元気な仔を生めそうな雰囲気がある。

「将来は、オーナーブリーダーとしてやって行きたい。」と語る岡田社長だが、既に息子さんたちも一役を担い同牧場の育成場を任されたり、外国へ修行に行っているという。自身もレックススタッド(種馬場)の代表などの仕事をこなしながらも着実に布石は打たれているようだ。
「まだまだ、どうなるか分かりませんよ。」と謙虚に語る言葉の中にも、生産馬としての本馬の快挙に手ごたえを掴んでいるようだった。