2009年06月07日 安田記念 G1
優勝馬:ウオッカ
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月04日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:19戦9勝
- 総収得賞金
- 1,304,876,000円
- 馬主
- 谷水 雄三
- 生産者
- カントリー牧場 (静内)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- 武 豊
またしても彼女は鮮烈なパフォーマンスを見せてくれた。素晴らしい瞬発力で並みいる強豪を抜き去り、ウオッカが安田記念連覇を果たした。
本馬を生産したのは新ひだか町のカントリー牧場。 繁殖部門の田村主任はレース当日、牧場の方々数名と東京競馬場でその瞬間を目にした。
レースの感想を伺うと、
「ほっとしました。最後の直線で行き場を失ったときは、応援していたみんなが静まり返りました。抜けてきた時は大声で応援しましたよ。」
と、熱戦を振り返る。
安田記念の前日、東京競馬場は雨に見舞われていた。田村さんは、
「良馬場で走らせたい馬なので、道悪にならなければいいなと思っていました。」
と、牧場を発つ前は東京地方の天気予報を気にしていたという。迎えたレース当日、東京競馬場は青空に恵まれ、良馬場でのゲートインが叶った。
「とてもリラックスしていて、状態も良いように感じました。」
と、田村さんはレース前の様子を思い出す。
生まれ故郷では繁殖スタッフの出口さんと吉村さんがテレビの前でレースを見守っていた。出口さんは、
「興奮しました。最後は手を叩いて応援しました。叩き過ぎて手が痛くなりましたよ(苦笑)」
と、笑みを浮かべた。
吉村さんは、
「鞍上の武豊騎手の手応えは十分あったように見えたので、最後の直線でふさがった時もスペースが開けば間に合うと思っていました。突き抜けてきてくれた時は本当に嬉しかったです。」
と、喜びいっぱいのご様子だ。
これでウオッカは今年に入ってGⅠを2連勝、充実の5歳を迎えている。田村さんは、
「この頃は精神面が強くなった気がしますね。競馬場ではファンの皆さんの声援がすごくて、応援幕や勝負服をあしらったTシャツを着た方もいらして、ありがたく思っています。今後も無事に走って、無事に牧場に戻ってきて欲しいです。」
と、今の心境を語った。
偉大なる名馬への階段を駆け上がる本馬のこれからを、じっくりと目に焼き付けておきたい。
さて、本馬の母馬やカントリー牧場の詳細についてはこれまでのレポートでふれてきたので、今回は本馬の全妹の近況についてお伝えしたい。
本馬の全妹(牝1歳・父タニノギムレット)は昨年のセレクトセールで取引され、現在は日高町のダーレー・ジャパン・ファームで過ごしている。
ダーレー・ジャパン・ファームの三宅公彦イヤリングマネージャーに近況を伺うと、
「順調に育っています。とても落ち着いていて、余計なことをしないですし、物おじしないところが良いですね。」
と、全妹の長所を伝えてくれた。現在のスケジュールはというと、
「5月から11月にかけて昼夜放牧をしております。天候や馬の体調にもよりますが、朝7時に集牧して昼11時まで舎飼いし、それから放牧するという流れですね。夕方には一度夕飼いを付けています。」
とのこと。この秋に育成牧場へ移動予定だそうだ。今後については、
「順調に体が成長してくれればと思います。ウオッカと同じぐらい活躍してくれると嬉しいですね。」
と、三宅さんは期待を込めた。ウオッカの母タニノシスターはこれまで6頭の牝馬を産んでおり、本馬の活躍と共にその血脈にも注目が集まることだろう。
今後もこのファミリーからまたファンを魅了する馬が登場することを心待ちにしたい。
本馬を生産したのは新ひだか町のカントリー牧場。 繁殖部門の田村主任はレース当日、牧場の方々数名と東京競馬場でその瞬間を目にした。
レースの感想を伺うと、
「ほっとしました。最後の直線で行き場を失ったときは、応援していたみんなが静まり返りました。抜けてきた時は大声で応援しましたよ。」
と、熱戦を振り返る。
安田記念の前日、東京競馬場は雨に見舞われていた。田村さんは、
「良馬場で走らせたい馬なので、道悪にならなければいいなと思っていました。」
と、牧場を発つ前は東京地方の天気予報を気にしていたという。迎えたレース当日、東京競馬場は青空に恵まれ、良馬場でのゲートインが叶った。
「とてもリラックスしていて、状態も良いように感じました。」
と、田村さんはレース前の様子を思い出す。
生まれ故郷では繁殖スタッフの出口さんと吉村さんがテレビの前でレースを見守っていた。出口さんは、
「興奮しました。最後は手を叩いて応援しました。叩き過ぎて手が痛くなりましたよ(苦笑)」
と、笑みを浮かべた。
吉村さんは、
「鞍上の武豊騎手の手応えは十分あったように見えたので、最後の直線でふさがった時もスペースが開けば間に合うと思っていました。突き抜けてきてくれた時は本当に嬉しかったです。」
と、喜びいっぱいのご様子だ。
これでウオッカは今年に入ってGⅠを2連勝、充実の5歳を迎えている。田村さんは、
「この頃は精神面が強くなった気がしますね。競馬場ではファンの皆さんの声援がすごくて、応援幕や勝負服をあしらったTシャツを着た方もいらして、ありがたく思っています。今後も無事に走って、無事に牧場に戻ってきて欲しいです。」
と、今の心境を語った。
偉大なる名馬への階段を駆け上がる本馬のこれからを、じっくりと目に焼き付けておきたい。
さて、本馬の母馬やカントリー牧場の詳細についてはこれまでのレポートでふれてきたので、今回は本馬の全妹の近況についてお伝えしたい。
本馬の全妹(牝1歳・父タニノギムレット)は昨年のセレクトセールで取引され、現在は日高町のダーレー・ジャパン・ファームで過ごしている。
ダーレー・ジャパン・ファームの三宅公彦イヤリングマネージャーに近況を伺うと、
「順調に育っています。とても落ち着いていて、余計なことをしないですし、物おじしないところが良いですね。」
と、全妹の長所を伝えてくれた。現在のスケジュールはというと、
「5月から11月にかけて昼夜放牧をしております。天候や馬の体調にもよりますが、朝7時に集牧して昼11時まで舎飼いし、それから放牧するという流れですね。夕方には一度夕飼いを付けています。」
とのこと。この秋に育成牧場へ移動予定だそうだ。今後については、
「順調に体が成長してくれればと思います。ウオッカと同じぐらい活躍してくれると嬉しいですね。」
と、三宅さんは期待を込めた。ウオッカの母タニノシスターはこれまで6頭の牝馬を産んでおり、本馬の活躍と共にその血脈にも注目が集まることだろう。
今後もこのファミリーからまたファンを魅了する馬が登場することを心待ちにしたい。