重賞ウィナーレポート

2009年04月26日 アンタレスS G3

2009年04月26日 京都競馬場 曇 重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウォータクティクス

プロフィール

生年月日
2005年02月06日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:7戦6勝
総収得賞金
108,651,000円
ウォーエンブレム(USA)
母 (母父)
アドマイヤハッピー  by  トニービン(IRE)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
池江 泰寿
騎手
川田 将雅
 破竹の6連勝で重賞制覇、そして馬主のサンデーレーシングとしても、これが6週連続での重賞制覇。6ずくめの重賞制覇となったウォータクティクスだが、通過順は1-1-1-1と影をも踏ませない逃げ切り。しかも1分47秒8は京都ダート1800Mのレコードというおまけまでついた。

 「強い勝ち方をしてくれたのには、重くなった馬場もこの馬にあっていたのではないかと思います。上手く逃げられましたし、最後まで馬も止まりませんでしたね」

 とはノーザンファーム早来牧場の厩舎長である横手裕二さん。実は皐月賞を勝ったアンライバルトも横手さんやスタッフが手かげた育成馬。横手さんにとっては2週連続での重賞制覇という喜びとなった。

 実はウォータクティクスは前走のアルデバランSの後、仙台の山元トレセンに休養に出ていた。

 「元々堅さのあった馬でした。でもこの休養で馬がリラックスできたこともあるのか、いい状態で厩舎に戻れたと聞いています。そう考えると、この重賞制覇には山元トレセンスタッフの力も大きかったのでしょう」

 と横手さんは山元トレセンの仲間たちを思いやる。 育成中は順調で何の心配もなく厩舎に送り出したというウォータクティクスではあるが、ソエが出るなどして思うようにレースを使えない時期もあった。

 「それだけにまだまだ成長してくれるのではないかと思います。今のダート戦線は強いメンバーが揃っているので、その中でどんなレースを見せてくれるのか楽しみですね」

 実は横手厩舎から巣立ったダートの強豪には、あのカネヒキリの名前もある。また、育成厩舎こそ違うがヴァーミリアンもノーザンファームの生産育成馬。この2頭に対してウォータクティクスがどんなレースを見せてくれるのかを考えると、これからのダート戦線は非常に興味深いものになってくる。