2009年08月02日 小倉記念 G3
優勝馬:ダンスアジョイ
プロフィール
- 生年月日
- 2001年04月12日 08歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:38戦7勝
- 総収得賞金
- 175,276,000円
- 母 (母父)
- ナイルスター by トニービン(IRE)
- 馬主
- 加藤 泰章
- 生産者
- 白瀬 明 (門別)
- 調教師
- 松永 幹夫
- 騎手
- 角田 晃一
サマー2000チャンピオンシリーズの「第45回小倉記念(G3)」を制したのは16番人気の8歳馬ダンスアジョイだった。「レース前の期待ですか?。前日オッズで17番人気だったのが、レース前は16番人気でした。あっ、1頭抜いたんだなと、それくらい気楽な気持ちで見てました。」と笑わせたのは生産者の白瀬明さん(44)だ。「でもね、良馬場なら好勝負できると思っていましたよ。オープンにあがってからも良馬場なら堅実な成績を残してくれていましたからね」と愛馬を称え、「馬も頑張りましたけど、馬主さんも良くガマンしてくれましたよね」と最高の笑顔をみせた。
牧場創立30周年を祝う重賞初勝利はガマンの中から生まれた。デビューは3歳秋。もう、未勝利戦もなくなった10月31日のことだった。「骨折とか、腱炎とか、どこか悪いところがあったわけではないんです。体質が弱かったので、納得する状態になるまで待ったんだと思います」と振り返る。格上の出走経験馬相手となったデビュー戦は7着。それでも後方から追い込んだ脚はみどころがあった。変わり身が見込まれた2戦は勝馬にクビ差まで迫ったが、3戦目は2階級上の1000万下特別に挑戦している。
「それから、1年近くの休養をはさんで道営競馬からの出直しになりました。そのとき2連勝しましたが、門別競馬場まで足を運んだ馬主さんは、本当に嬉しそうでした。大喜びで口取写真に収まっていましたから」と懐かしそうだ。
4歳秋に初勝利を記録したダンスアジョイは、その後は順調にクラスをあげていった。そして、8歳夏に待望の初重賞V。「若いうちにあせらなかったことが、結果的にはよかったんでしょうね。厩舎スタッフ、そして馬主さんには感謝したい」と改めて、JRA初重賞の喜びを表現した。
そんな白瀬さん一家の馬づくりは、「理屈じゃなくて、馬が好きだった」という白瀬常雄さん(78)が昭和54年に独立して自分の牧場を立ち上げた。「資本があったわけじゃないから、本当に苦労した。30年間もやってこれたことが誇り」という。ダンスアジョイの母ナイルスターも「手放したくはなかったけど、あのときは経済的に追い込まれていて、仕方がなかった」という事情で手放している。
「経済的にはずっと苦しかった」という言葉どおりに派手さはないが、地道にコツコツと、良駿の生産に励んできた。その中から北海道3歳優駿に勝ったスイートイブン、道営記念に勝ったテイエムアラシ、浦和桜花賞馬メモリヒメも白瀬さんの生産だ。そして「ビックリした。」という小倉記念。「やっぱりJRAの重賞は格別ですね」と笑顔を広げた。
「このあとは新潟記念と聞いています。末脚が武器の馬ですから、きっと良い競馬をしてくれると思います」と期待している。
牧場創立30周年を祝う重賞初勝利はガマンの中から生まれた。デビューは3歳秋。もう、未勝利戦もなくなった10月31日のことだった。「骨折とか、腱炎とか、どこか悪いところがあったわけではないんです。体質が弱かったので、納得する状態になるまで待ったんだと思います」と振り返る。格上の出走経験馬相手となったデビュー戦は7着。それでも後方から追い込んだ脚はみどころがあった。変わり身が見込まれた2戦は勝馬にクビ差まで迫ったが、3戦目は2階級上の1000万下特別に挑戦している。
「それから、1年近くの休養をはさんで道営競馬からの出直しになりました。そのとき2連勝しましたが、門別競馬場まで足を運んだ馬主さんは、本当に嬉しそうでした。大喜びで口取写真に収まっていましたから」と懐かしそうだ。
4歳秋に初勝利を記録したダンスアジョイは、その後は順調にクラスをあげていった。そして、8歳夏に待望の初重賞V。「若いうちにあせらなかったことが、結果的にはよかったんでしょうね。厩舎スタッフ、そして馬主さんには感謝したい」と改めて、JRA初重賞の喜びを表現した。
そんな白瀬さん一家の馬づくりは、「理屈じゃなくて、馬が好きだった」という白瀬常雄さん(78)が昭和54年に独立して自分の牧場を立ち上げた。「資本があったわけじゃないから、本当に苦労した。30年間もやってこれたことが誇り」という。ダンスアジョイの母ナイルスターも「手放したくはなかったけど、あのときは経済的に追い込まれていて、仕方がなかった」という事情で手放している。
「経済的にはずっと苦しかった」という言葉どおりに派手さはないが、地道にコツコツと、良駿の生産に励んできた。その中から北海道3歳優駿に勝ったスイートイブン、道営記念に勝ったテイエムアラシ、浦和桜花賞馬メモリヒメも白瀬さんの生産だ。そして「ビックリした。」という小倉記念。「やっぱりJRAの重賞は格別ですね」と笑顔を広げた。
「このあとは新潟記念と聞いています。末脚が武器の馬ですから、きっと良い競馬をしてくれると思います」と期待している。