重賞ウィナーレポート

2004年04月17日 マイラーズC G2

2004年04月17日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マイソールサウンド

プロフィール

生年月日
1999年04月08日 05歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:24戦7勝
総収得賞金
370,098,000円
タマモクロス
母 (母父)
チアズスミレ  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
佐野 清
生産者
長田ファーム (門別)
調教師
西浦 勝一
騎手
本田 優
  • 母チアズスミレ(撮影:2004.4.18)
    母チアズスミレ(撮影:2004.4.18)
 京都金杯に続き今年2度目の重賞制覇(重賞4勝目)を果たした本馬は、前走の中山記念でも4着と安定した成績で活躍する。

 長田ファームの長田保雄社長は、本馬の鮮やかな差し切り勝ちに「テレビで観ていました、(入)着ぐらいはあると思いましたが」と嬉しそう。 

 長田社長は、本馬の出走レースは自宅のテレビで観戦するという。「揃って観るのが、家族としての楽しみだし、験(ゲン)がいいんです」(長田社長)と縁起を担ぐが、本馬を形見に残してくれた父親の故・幸雄氏への、思いやりを残しているのだろう。

 この後、出走が予想される安田記念(GI)に、「強い馬がまだいるからね」(長田社長)と謙虚に語りながらも、孝行馬の本馬への信頼は大きく、期待がかかる。

 本馬は、母チアズスミレ(父サンデーサイレンス)の初仔だが、兄弟の近況は、2000年生のホッコ―ロバリーの牡(父ジェイドロバリー)、2001年生のワンダータイトルの牡(父コマンダーインチーフ)が中央・現役で活躍中。第4仔2002年の全弟(父タマモクロス)は現在、荻伏で順調に育成・調教中で楽しみだが、遅生まれのためデビューも少し遅れそうだ。本年は父タイキシャトルが4月の末に出産予定。

 長田社長夫婦、母親、妹と家族で営まれる同牧場も、春の香りが漂い始めている。本馬の母チアズスミレも出産を間近に放牧地でのんびりとしていた。母チアズスミレの兄で、同牧場生産馬チアズサイレンス(父サンデーサイレンス)、同じく同牧場生産馬のダンツシリウス(父タマモクロス)の産駒も活躍している。「デビューを控える両馬の産駒達がターファイトクラブ、シルクホースクラブ等で会員募集中なので応援してください」(長田社長)とのこと。本馬の活躍に長田ファームの夢は膨らむ。 第35回マイラーズCは、3番人気のマイソールサウンドが中団でラクに追走、直線ではグイグイと末脚を伸ばし、1番人気ローエングリンをゴール前でキッチリ交わして優勝した。これが中日新聞杯(GIII)、京都記念(GII)、京都金杯(GIII)に続く重賞4勝目。マイル重賞は京都金杯(GIII)に続く2勝目となり、大一番・安田記念を照準に捕らえた格好。母チアズスミレはサンデーサイレンス産駒。マイソールサウンドは、母が未出走で繁殖入りした後に、タマモクロスとの配合で生まれた初仔にあたる。