重賞ウィナーレポート

2008年04月19日 中山グランドジャンプ JG1

2008年04月19日 中山競馬場 曇 重 障 4250m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:マルカラスカル

プロフィール

生年月日
2002年05月03日 06歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:27戦9勝
総収得賞金
308,262,000円
グラスワンダー(USA)
母 (母父)
トレアンサンブル  by  トニービン(IRE)
馬主
河長産業 (株)
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
増本 豊
騎手
西谷 誠
 昨年までこのレースを3連覇していたカラジの故障による引退もあり、本命不在の中行われた今年の中山グランドジャンプ。10頭立てのレースながらハードル界の雄が揃ったこのレースを大差勝ちで制したのは、2006年のJRA最優秀障害馬にも輝いたマルカラスカルだった。

 「カラジが出走して無くとも、国内のハードル界におけるトップホースが揃った感があったので、大差という勝ちっぷりには感動しましたね」
 とは社台ファーム事務局の長浜卓也さん。長浜さんは後で厩舎関係者から聞いたことらしいが、マルカラスカルはこのレースの最中に外傷を負っていたとのことで、それでもゴールまで走りきった勝負根性に驚いたという。

 父グラスワンダーは現役時に宝塚記念と有馬記念を制したグランプリホース。現役時には有馬記念、朝日杯3歳Sと中山コースでは4勝をあげているが、マルカラスカルも中山大障害に続き、今回は中山グランドジャンプに勝利と、親子共に中山コースとの相性の良さが光っている。

 母トレアンサンブルはダイナアクトレスの娘であり、近親にはステージチャンプやプライムステージの名前もある。高い能力がありながらもG1タイトルとは縁がない血統というイメージがあったが、マルカラスカルがJG1タイトルを2度も取ったことで、平地からもこの血統からのG1馬が出てくるのではないかという気もしてくる。

「これだけの馬となると、使うレースが限られてくることになりますが、レースの度に完璧に仕上げてくれる厩舎スタッフの皆さんに感謝するだけです。あと06年の中山大障害もそうですが、今回も鞍上の西谷騎手のガッツポーズにはしびれましたね」(長浜さん)

 満を持してハードル界のトップホースであることを証明した今、次は得意とする中山コースでなくとも力を見せつけてくれることになりそうだ。