「すかっとした勝ち方でしたし、嬉しかったですね。能力は高いと思っていましたが、それでもやっと勝てたという思いもします」　と白老ファームの石垣節雄繁殖主任の表情をほころばせたのが、ドリームジャーニーの勝利である。
　
　３歳時の神戸新聞杯以来、約11ヶ月ぶりとなる勝利は２着馬に３馬身差を付けるまさに完勝。改めてＧ１馬である能力の高さを証明した。
「厩舎関係者からはいい状態だと聞いていましたしＴＶでパドックを見ていても身の入り方が充実していたので、これは能力を発揮してくれるのではないかと期待を持っていました」（石垣主任）
　
　今年の５月14日に、牧場にはステイゴールドを持つ全兄弟（牡、オリエンタルアートの08）が誕生。今年、白老ファームで誕生した当歳馬の中では最後の出産となった。
　「これまでの産駒は種牡馬の特徴を出す傾向にあったのですが、この馬は毛色、そして顔と母に良く似ていますね。でも、血統が血統だけにこれからの成長が楽しみです」（石垣主任）
　父ステイゴールドも古馬となってから真価を発揮した馬。父よりも早くＧ１を勝利したドリームジャーニーだけに、これから父を超えるような活躍も残してくれそうだ。