2009年02月22日 フェブラリーS G1
優勝馬:サクセスブロッケン
プロフィール
- 生年月日
- 2005年05月05日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:11戦6勝
- 総収得賞金
- 408,472,000円
- 母 (母父)
- サクセスビューティ by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 高嶋 哲
- 生産者
- 谷川牧場 (浦河)
- 調教師
- 藤原 英昭
- 騎手
- 内田 博幸
2006年優勝馬カネヒキリ、2007年優勝馬サンライズバッカス、2008年優勝のヴァーミリアンと歴代の優勝馬が顔を揃えた、第26回フェブラリーSは4歳馬サクセスブロッケンが、ゴール前の猛烈な追い比べを制して優勝。高らかに世代交代を宣言した。
生産した谷川牧場にとっては1994年のチョウカイキャロル(オークス)以来、15年ぶりのG1制覇。日高の名門牧場にまたひとつ大きな勲章が届けられた。
谷川牧場は1913年、大正2年の創業だ。古い書籍には明治29年に現町長の谷川弘一郎氏の祖父、梅吉さんが福井県から入植したのがスタートで、明治40年に日高種馬牧場が設立された頃から浦河町の軽種馬生産のリーダー的役割を果たしていたとある。
その後、弘一郎氏が牧場を継いだ昭和20年代後半から軽種馬の専業となったというが、転機になったのが5冠シンザンを種牡馬として繋養したことだろう。昭和41年のことだ。
その後、昭和47年のオークス馬をタケフブキが、翌48年にはタケホープがダービーに勝ち、昭和56年にはミナガワマンナで菊花賞に勝っている。「ミナガワマンナからチョウカイキャロルが13年。チョウカイキャロルからサクセスブロッケンまで15年。長いようで、あっという間だったなぁ」とスタッフがつぶやく。
その間にはタガノゲルニカが2006年の平安Sを、メモリーキアヌが2004年の愛知杯を勝っているが、G1レースの味は格別だ。
「タガノゲルニカは5連勝でこのフェブラリーSに挑みましたが、G1レースという厚い壁に跳ね返されました。サクセスブロッケンも昨年から何度となくG1レースに挑戦しましたが、最初は通用しなかった。やはりG1レースは違います。今回の勝利はそれだけの重みを感じています」と谷川貴英社長は浮かれた様子もなくインタビューに応えてくれた。
「反省することの多い勝利です。報道されているように、この馬は生まれつき脚が曲がっています。装蹄師や獣医師の方々と一緒になって直そうと、直せると思っていたのですが、結果的には直らなかった。それが残念です」と今でも悔しそうだ。「膝から上は完璧。本当に良い馬だと思ったし、ダービーを意識できる馬だった」というようにクラシック登録もされなかった馬はダービーで3番人気に支持されるまでに成長した。そういう経緯を踏まえて「今回の勝利は、ジョッキーも含めて厩舎スタッフのおかげだと思っています。4コーナーで手応えが怪しくなったときはあきらめかけましたが、しっかりと伸びてくれた。1600㍍という距離もよかったと思いますし、かかるクセがある馬をたくみに御してくれた内田騎手にも感謝ですね」と冷静にふりかえった。
「もちろん、G1レースは何度でも勝ちたいです。簡単ではないことはわかっていますが、よいと思うことをどんどん取り入れながら、次の目標に進んでいきたい」という。そのためには「やっぱり繁殖牝馬の力は大きいです。谷川牧場では育成にも力を入れていますが、いくら鍛えても能力がない馬を勝たせることはできないですからね」と笑った。
「私としては、とにかくダービーに勝ちたいです。やっぱり競馬の最高峰はダービーですよ」と次なる目標へむかって走り出している。
生産した谷川牧場にとっては1994年のチョウカイキャロル(オークス)以来、15年ぶりのG1制覇。日高の名門牧場にまたひとつ大きな勲章が届けられた。
谷川牧場は1913年、大正2年の創業だ。古い書籍には明治29年に現町長の谷川弘一郎氏の祖父、梅吉さんが福井県から入植したのがスタートで、明治40年に日高種馬牧場が設立された頃から浦河町の軽種馬生産のリーダー的役割を果たしていたとある。
その後、弘一郎氏が牧場を継いだ昭和20年代後半から軽種馬の専業となったというが、転機になったのが5冠シンザンを種牡馬として繋養したことだろう。昭和41年のことだ。
その後、昭和47年のオークス馬をタケフブキが、翌48年にはタケホープがダービーに勝ち、昭和56年にはミナガワマンナで菊花賞に勝っている。「ミナガワマンナからチョウカイキャロルが13年。チョウカイキャロルからサクセスブロッケンまで15年。長いようで、あっという間だったなぁ」とスタッフがつぶやく。
その間にはタガノゲルニカが2006年の平安Sを、メモリーキアヌが2004年の愛知杯を勝っているが、G1レースの味は格別だ。
「タガノゲルニカは5連勝でこのフェブラリーSに挑みましたが、G1レースという厚い壁に跳ね返されました。サクセスブロッケンも昨年から何度となくG1レースに挑戦しましたが、最初は通用しなかった。やはりG1レースは違います。今回の勝利はそれだけの重みを感じています」と谷川貴英社長は浮かれた様子もなくインタビューに応えてくれた。
「反省することの多い勝利です。報道されているように、この馬は生まれつき脚が曲がっています。装蹄師や獣医師の方々と一緒になって直そうと、直せると思っていたのですが、結果的には直らなかった。それが残念です」と今でも悔しそうだ。「膝から上は完璧。本当に良い馬だと思ったし、ダービーを意識できる馬だった」というようにクラシック登録もされなかった馬はダービーで3番人気に支持されるまでに成長した。そういう経緯を踏まえて「今回の勝利は、ジョッキーも含めて厩舎スタッフのおかげだと思っています。4コーナーで手応えが怪しくなったときはあきらめかけましたが、しっかりと伸びてくれた。1600㍍という距離もよかったと思いますし、かかるクセがある馬をたくみに御してくれた内田騎手にも感謝ですね」と冷静にふりかえった。
「もちろん、G1レースは何度でも勝ちたいです。簡単ではないことはわかっていますが、よいと思うことをどんどん取り入れながら、次の目標に進んでいきたい」という。そのためには「やっぱり繁殖牝馬の力は大きいです。谷川牧場では育成にも力を入れていますが、いくら鍛えても能力がない馬を勝たせることはできないですからね」と笑った。
「私としては、とにかくダービーに勝ちたいです。やっぱり競馬の最高峰はダービーですよ」と次なる目標へむかって走り出している。