2004年02月22日 フェブラリーS G1
優勝馬:アドマイヤドン
プロフィール
- 生年月日
- 1999年05月17日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:16戦8勝
- 総収得賞金
- 867,808,000円
- 母 (母父)
- ベガ by トニービン(IRE)
- 馬主
- 近藤 利一
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 松田 博資
- 騎手
- 安藤 勝己
【取材先:アドマイヤドンの生産者、ノーザンファーム(事務局・中尾氏)】
-------昨年は重賞を17勝しました。今年はこれが最初の重賞勝ちとなりましたが、生産者として今のお気持ちをお聞かせください
今年初の重賞勝ちをGI勝利で飾ることができたので、牧場にとって非常に良い景気づけとなりました。
-------このレースには、ノーザンファームの生産馬が3頭も出走して、1~3番人気を占めました。結果はアドマイヤドンとサイレントディールのワンツーとなりましたが、ゴール前はどんな気持ちでしたか?
それぞれ平等に応援しました。結果的に上位2頭を占める事ができましたが、複雑な気持ちです。惜しくも2着となったサイレントディールもよく力を出し切ってくれました。馬・コースともに熟知した、武蔵野Sと同じジョッキー(O.ペリエ騎手)ですので特に不利が影響したとは思いません。ドンとの着差は年齢的なものだと思ってます。
-------ところで、フェブラリーSはどちらで御覧になりましたか?
事務所で観戦していました。従業員はそれぞれ自宅などで観ていたようです。
-------圧倒的な1番人気でした。レース前のアドマイヤドンを見て、どんな印象を持ちましたか?
TV中継では「おとなしく見える」とコメントされていましたね。ただ、昨年のJCダートの後、こちら(ノーザンファーム)に休養に戻ってから2カ月間、すごく落ち着いていました。今回はそのままの体調でレースを迎えられたと感じましたので、特に不安は無かったです。きっと馬が自覚しているのでしょう。アドマイヤドンは牧場に戻るたびに落ち着いた雰囲気が増している印象です。
-------昨年のジャパンカップダートの雪辱を果たすことができました。特に今回は、朝日杯フューチュリティS以来となる中央のGIだけに喜びもひとしおではないでしょうか。
この馬は、昨年のジャパンカップダートを境に、ようやく成馬になったな・・・という印象です。また、中央だから特別嬉しいということはありません。地方のGIを勝った時と同じ気持ちです。地方も中央も土俵が違えど各地から強い馬が集まってきますので、どちらも勝つのは非常に難しいと改めて感じています。
-------アドマイヤドンは芝路線にも可能性を感じますが、この点はいかがですか。
芝でも2歳時にマイル戦を快勝しています。ですから、芝・ダートどちらが得意というよりも、絶対能力の高さの証明ではないでしょうか。結果的には、クラシック戦線の後にストレスのかからないダート戦に転向したのが、この馬にとっては非常に良かったのだと思います。地方のレースも選べるので馬に負担をかけないローテーションが組みやすいですからね。これからも中央・地方、芝・ダートに囚われずに大きなレースを目指してほしいです。
-------アドマイヤドンの幼駒の頃について教えてください。
当歳~1歳の頃の馬体は特に秀でたところはなかったですが、ティンバーカントリーの産駒にしては細身で、その点は母よりの色が出ていたのでしょう。また育成時に順調な馬というのは、後にあまり印象に残っていないものです。アドマイヤドンも同じで、当時の育成担当者によれば「利口で特に手はかからなかった」とのことです。
-------いよいよ次はドバイですね。日本の代表として世界に挑むわけですが、期待のほどをお聞かせください。
おそらくドバイには世界中の強豪が集結するでしょう。力量はもちろん運も必要となります。長距離輸送がありますし、まずは現在の良い体調を維持してくれればと願っています。ドバイへは、オーナーをはじめドバイ担当のスタッフなど全5名ほどが行く予定です。応援をよろしくお願いします。 2004年のGI開幕レース・第21回フェブラリーSは、1番人気アドマイヤドンが、直線の激しい叩き合いの中からしぶとく抜け出して優勝。2003年最優秀ダートホースの貫禄を示すとともに、ドバイワールドCへ弾みをつけた。
アドマイヤベガは、北海道・早来のノーザンファームの生産馬。母は桜花賞、オークスを制したベガ(1990生、鹿毛、父トニービン)で、本馬は長男アドマイヤベガ、次男アドマイヤボスに続く3男にあたる。下には2002年産駒の牡馬(父サンデーサイレンス)がいて、今年はクロフネとの産駒が誕生する予定(予定日:5月8日)。
-------昨年は重賞を17勝しました。今年はこれが最初の重賞勝ちとなりましたが、生産者として今のお気持ちをお聞かせください
今年初の重賞勝ちをGI勝利で飾ることができたので、牧場にとって非常に良い景気づけとなりました。
-------このレースには、ノーザンファームの生産馬が3頭も出走して、1~3番人気を占めました。結果はアドマイヤドンとサイレントディールのワンツーとなりましたが、ゴール前はどんな気持ちでしたか?
それぞれ平等に応援しました。結果的に上位2頭を占める事ができましたが、複雑な気持ちです。惜しくも2着となったサイレントディールもよく力を出し切ってくれました。馬・コースともに熟知した、武蔵野Sと同じジョッキー(O.ペリエ騎手)ですので特に不利が影響したとは思いません。ドンとの着差は年齢的なものだと思ってます。
-------ところで、フェブラリーSはどちらで御覧になりましたか?
事務所で観戦していました。従業員はそれぞれ自宅などで観ていたようです。
-------圧倒的な1番人気でした。レース前のアドマイヤドンを見て、どんな印象を持ちましたか?
TV中継では「おとなしく見える」とコメントされていましたね。ただ、昨年のJCダートの後、こちら(ノーザンファーム)に休養に戻ってから2カ月間、すごく落ち着いていました。今回はそのままの体調でレースを迎えられたと感じましたので、特に不安は無かったです。きっと馬が自覚しているのでしょう。アドマイヤドンは牧場に戻るたびに落ち着いた雰囲気が増している印象です。
-------昨年のジャパンカップダートの雪辱を果たすことができました。特に今回は、朝日杯フューチュリティS以来となる中央のGIだけに喜びもひとしおではないでしょうか。
この馬は、昨年のジャパンカップダートを境に、ようやく成馬になったな・・・という印象です。また、中央だから特別嬉しいということはありません。地方のGIを勝った時と同じ気持ちです。地方も中央も土俵が違えど各地から強い馬が集まってきますので、どちらも勝つのは非常に難しいと改めて感じています。
-------アドマイヤドンは芝路線にも可能性を感じますが、この点はいかがですか。
芝でも2歳時にマイル戦を快勝しています。ですから、芝・ダートどちらが得意というよりも、絶対能力の高さの証明ではないでしょうか。結果的には、クラシック戦線の後にストレスのかからないダート戦に転向したのが、この馬にとっては非常に良かったのだと思います。地方のレースも選べるので馬に負担をかけないローテーションが組みやすいですからね。これからも中央・地方、芝・ダートに囚われずに大きなレースを目指してほしいです。
-------アドマイヤドンの幼駒の頃について教えてください。
当歳~1歳の頃の馬体は特に秀でたところはなかったですが、ティンバーカントリーの産駒にしては細身で、その点は母よりの色が出ていたのでしょう。また育成時に順調な馬というのは、後にあまり印象に残っていないものです。アドマイヤドンも同じで、当時の育成担当者によれば「利口で特に手はかからなかった」とのことです。
-------いよいよ次はドバイですね。日本の代表として世界に挑むわけですが、期待のほどをお聞かせください。
おそらくドバイには世界中の強豪が集結するでしょう。力量はもちろん運も必要となります。長距離輸送がありますし、まずは現在の良い体調を維持してくれればと願っています。ドバイへは、オーナーをはじめドバイ担当のスタッフなど全5名ほどが行く予定です。応援をよろしくお願いします。 2004年のGI開幕レース・第21回フェブラリーSは、1番人気アドマイヤドンが、直線の激しい叩き合いの中からしぶとく抜け出して優勝。2003年最優秀ダートホースの貫禄を示すとともに、ドバイワールドCへ弾みをつけた。
アドマイヤベガは、北海道・早来のノーザンファームの生産馬。母は桜花賞、オークスを制したベガ(1990生、鹿毛、父トニービン)で、本馬は長男アドマイヤベガ、次男アドマイヤボスに続く3男にあたる。下には2002年産駒の牡馬(父サンデーサイレンス)がいて、今年はクロフネとの産駒が誕生する予定(予定日:5月8日)。