2020年12月06日 チャンピオンズC G1
優勝馬:チュウワウィザード
プロフィール
- 生年月日
- 2015年04月19日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:18戦10勝
- 総収得賞金
- 635,993,000円
- 馬主
- 中西 忍
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 大久保 龍志
- 騎手
- 戸崎 圭太
国内無敗のクリソベリルが注目を集めた、今年のチャンピオンズC(G1)。その絶対的王者に初めての土を付けたのは、昨年は4着に敗れていた、4番人気のチュウワウィザードだった。
「JBCクラシック(Jpn1)のレースを見ても、クリソベリルの強さは分かっていただけに、今回も挑戦者だと思っていました。ただ、昨年は斤量差もありましたし、今年はその着差を詰められるのではと期待をしていました」と話すのは、育成を手がけたノーザンファーム空港の高見優也厩舎長。その期待が確信に変わっていったのは、レースの前に牧場を訪ねてきた、チュウワウィザードを管理する大久保龍志調教師の言葉だったという。
「最終追いきりの内容にも現れていましたが、先生は状態が凄くいいと話していました。そして、今回はクリソベリルをマークする形でレースを進めて行くとも教えてくれましたが、まさにその通りのレースを戸崎圭太騎手が見せてくれたと思います」(高見厩舎長)
浦和競馬場で行われた昨年のJBCレディスクラシック(Jpn1)で、右肘開放骨折の重傷を負った戸崎騎手は、今年の5月に戦列復帰を果たす。関屋記念(G3)ではサトノアーサーに騎乗して重賞を勝利していたが、G1勝利は復帰後初、中央では18年の皐月賞(G1)(エポカドーロ)以来のG1制覇となった。
「チュウワウィザードの武器である、長くいい脚を使える競馬になったことも勝因だと思います。デビュー以来、掲示板を外したことの無い馬でしたが、着実に成長を遂げているのでしょうし、これも大久保先生やスタッフの皆さん、そしてノーザンファームしがらきスタッフのおかげだと思います」(高見厩舎長)
先日、大久保調教師から来年の2月20日にサウジアラビアで行われる、サウジCへの挑戦、そして鞍上は戸崎騎手で挑むことが発表された。
「まだまだ強くなると思いますし、海外でどんなレースを見せてくれるか楽しみです」と期待を寄せる高見厩舎長。過去には国際クラシフィケイションにおいて、日本競馬史上初となる単独1位となったジャスタウェイも手がけてきたが、次はチュウワウィザードで世界の競馬にその名を轟かせてもらおう。