2020年11月28日 R-NIKKEI杯京都2歳S G3
優勝馬:ワンダフルタウン
プロフィール
- 生年月日
- 2018年01月31日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 109,757,000円
- 馬主
- 三田 昌宏
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 高橋 義忠
- 騎手
- 和田 竜二
デビュー4戦目となるR-NIKKEI杯京都2歳S(G3)を優勝。その名の通りに「ワンダフル」な活躍が期待出来そうなワンダフルタウン。牧場時代からも「ワンダフル」な一面があったのかと思いきや、育成を手がけたノーザンファーム早来の山内大輔厩舎長は、「こちらに来たときからバランスがいい馬体をしており、どんな馬になるのか楽しみでした。良くなるだろうという自信もありましたし、個人的には『面白くなりそうな馬』でしたね」と意外な表現を口にする。
父ルーラーシップ、母父のディープインパクト共に、山内厩舎長が跨がってきた、馴染みの血統馬であるワンダフルタウンだが、父からは前向きさを、母父からはコンパクトな馬体と緩さを受け継がれた一方で、慣らしを始めた当初はうるさい一面も見せていた。
「それが時間をかけていくにつれて、どんどん優等生になっていきましたコントロールも効くようになっていきましたし、それも含めて面白い馬だなと思いました」
それでいながら仕掛けた時の反応は抜群であり、じわじわと加速していくルーラーシップ産駒というよりも、ディープインパクトらしさが感じられるようにもなっていた。「メイクデビューから楽しみでした」とも話す山内厩舎長であるが、スタートの出遅れが響き、2着に敗退。しかしながら勝ったダノンザキッドは、研修で訪れたノーザンファームしがらきのスタッフからも期待馬として名前を聞いていた馬であり、その後、東京スポーツ杯2歳S(G3)を制した活躍ぶりからも、レベルの高いメイクデビューだったとも言える。
「メイクデビューは出遅れながらも、物凄い脚で突っ込んできてくれましたし、やはり能力があると思いました。萩Sも休み明けで重かった(プラス16kg)影響もあったのか、前の馬をとらえきれなかったですが、それでもいい脚を使っていただけに、今回は勝ち負けの競馬になると期待をしてました」
今回はその萩Sよりもマイナス2kgでの出走となったが、陣営が緩めずに乗って来たというその馬体は、前走以上に研ぎ澄まされていた。後方からの位置取りとなったが、鞍上を務めた和田竜二騎手の指示に従い、4コーナー手前からポジションを上げていくと、最後の直線では大外に進路を取り、最後は先に抜け出したラーゴムを、図ったかのように交わしさっていった。
「競馬も上手でしたし、改めて力のある馬だと思いました。ルーラーシップ産駒らしく、着実に成長してくれていると思いますし、これからの活躍も楽しみです」と山内厩舎長。陣営からは年内は調整に入り、来年からの始動が発表されたが、ワンダフルタウンが来年のクラシック戦線を『面白く』してくれることは間違いなさそうだ。