重賞ウィナーレポート

2020年08月23日 札幌記念 G2

2020年08月23日 札幌競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ノームコア

プロフィール

生年月日
2015年02月25日 05歳
性別/毛色
牝/芦毛
戦績
国内:14戦6勝
総収得賞金
367,288,000円
ハービンジャー(GB)
母 (母父)
クロノロジスト  by  クロフネ(USA)
馬主
池谷 誠一
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
萩原 清
騎手
横山 典弘
  • 半妹のクロノジェネシスも野崎厩舎の育成馬
    半妹のクロノジェネシスも野崎厩舎の育成馬
  • 広大な放牧地における、健康な馬作りもノーザンファームの強さを支える
    広大な放牧地における、健康な馬作りもノーザンファームの強さを支える

 G2ながらも、レースレーティングの高さにも証明されているハイレベルな出走馬、1着賞金もG2では最高額の7,000万円と、まさに「スーパーG2」と呼ぶに相応しい札幌記念(G2)。夏競馬の集大成であり、そして秋競馬にも繋がって行く重要な一戦でもある。

 毎年、多くの競馬ファンが全国から観戦に訪れていたものの、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、無観客での開催となったことは悔やまれるばかりだが、ゴール前ではG1馬3頭がしのぎを削る熱戦は、画面越しのファンにも伝わったに違いない。

 そのG1馬3頭の中で、最も早くゴール板を駆け抜けたのがヴィクトリアマイル(G1)の勝ち馬であるノームコアだった。マイルでの好走が目立っていたものの、3歳時には同じ芝2000mで行われた紫苑S(G3)を勝利しており、改めて距離適性の幅を示した勝利ともなった。

 「マイルだけでなくスプリントにも出走するなど、様々な条件で活躍してくれています。それでもレースぶりが安定しているのは、牧場にいた頃から示していた、折り合いの良さなのでしょう」とはノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長。半妹のクロノジェネシスもまた、マイルG1で好走したかと思えば、秋華賞(G1)と宝塚記念(G1)を勝利と、こちらも距離の壁など感じさせないレースを見せている。

 「クロノジェネシスも育成時は落ち着いた性格をしていました。2頭共に素晴らしい姉妹ですよね。接してきた自分たちも頭が下がる思いがします」

 そう話す野崎厩舎長が、このレースで勝利を収めた最大の要因としてあげたのが、鞍上の横山典弘騎手の最高の騎乗であり、そしてクロノジェネシスと同様の成長力だという。

 「その辺も含めて、まだまだ強くなる馬だと思っています。ただ、この勝利で次走はどこになるのかと悩ましくなってきました(笑)」

 札幌記念(G2)のレース後に野崎厩舎へと戻ってきたノームコアは、「レースの疲れも癒えて、いい状態で厩舎へと送り出せそう」とも、野崎厩舎長は教えてくれる。秋のローテーションはまだ決まっていないが、今のノームコアならどんな条件でも、前走以上の走りを見せてくれるのではと楽しみになってくる。