2020年02月16日 京都記念 G2
優勝馬:クロノジェネシス
プロフィール
- 生年月日
- 2016年03月06日 04歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:9戦5勝
- 総収得賞金
- 1,101,714,000円
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 斉藤 崇史
- 騎手
- 北村 友一
昨年のJRA年度代表馬にリスグラシューが輝いたように、今やトップクラスの牡馬と牝馬の差はそれほど無いようにも思えてくる。
この京都記念(G2)でも、1番人気に支持されたのはクロノジェネシスであり、2番人気はカレンブーケドール。結果としてはこの2頭が人気通りの着順に収まったのた。
クロノジェネシスだけでなく、リスグラシューの育成も手がけていたのが、ノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長。昨年は宝塚記念(G1)と有馬記念(G1)、そして海外へ遠征したコックスプレイト(G1)でも牡馬を退けたリスグラシューであるが、この京都記念(G2)でのクロノジェネシスの走りを見る限り、今年は育成厩舎の先輩と同じような活躍を見せてくれるのでは、と期待も膨らんでくる。
「レースの週に管理をしてくださっている斉藤先生が、牧場にいらしていたのですが、その際、順調に来ていると聞いていましたし、実際にパドックを周回する姿を見ても、その言葉通りの調整ができていると思えました」
昨年のエリザベス女王杯(G1)以来、約3か月ぶりのレースとなったクロノジェネシスであるが、馬体重はその時よりも12kg増となる460kg。デビュー以来、最も重い馬体重となったが、見た目にも太さは見受けられなかったと野崎厩舎長は話す。
「むしろ、成長を遂げている印象がありました。落ち着いて歩けている印象もありましたし、心身共に更に成長をしている印象もありましたが、それだけにこの馬場がどうかなとも思っていました」
新馬戦、そして秋華賞(G1)と稍重の馬場で勝利こそあげてはいるものの、これがデビュー以来、初めてとなる重馬場でのレース。だが、結果的には馬場や展開にも左右されない、クロノジェネシスの強さをまざまざと見せつける舞台ともなった。
アメリカズカップが後続を引き離して逃げを打ったレースは、1000m通過が61秒1という淡々とした流れで進んでいく。クロノジェネシスは3番手を追走すると、最後の直線では馬場のいい外目に進路を取りながら一気に加速。早々と先頭に立つと、後ろから追い込んできたカレンブーケドールの追撃も振り切ってみせた。
「あの馬場では後ろからは早々来られないだろうと思っていただけに、直前で先頭に立ってからは安心してレースを見ることができました。強いレースだったと思います」
レース後、陣営からは大阪杯(G1)を目指すことが発表された。
「更にメンバーは強化されますが距離も合うと思いますし、期待しかありません」と話す野崎厩舎長。ここを勝てば、第二のリスグラシューも見えてきますね、と話を振ると、「そうなってくれると嬉しいですね」と笑顔を見せた。