2020年01月29日 川崎記念(中央交流) Jpn1
優勝馬:チュウワウィザード
プロフィール
- 生年月日
- 2015年04月19日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦9勝
- 総収得賞金
- 635,993,000円
- 馬主
- 中西 忍
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 大久保 龍志
- 騎手
- 川田 将雅
川崎記念(Jpn1)でJBCクラシック(Jpn1)以来となるJpn1制覇を果たしたチュウワウィザード。初めてとなる川崎競馬場、大外枠からのレースとなったにも関わらず、2着のヒカリオーソには6馬身差と、まさに力の違いを見せつけた。
「レースの週には管理をされている大久保先生が牧場にいらしていたのですが、状態もいいと聞いていたので、レースも安心して応援することができました」と話すのは、ノーザンファーム空港C1厩舎の高見優也厩舎長。その状態の良さを物語るかのようにスタートを決めると、3番手を追走。本命馬にこの位置でレースをされては、逃げた馬にはプレッシャーになるだけでなく、後続勢も早めに仕掛けないと勝負にはならない。結果的にレースの主導権を取ったケイティブレイブはハイペースのレースを余儀なくされ、後続からまくり上げていったデルマルーヴルも交わしきるところまでは行かず、3着に敗れている。
「4コーナーを回ったときの手応えが1頭だけ違っていたので、その時に勝てると思いました。どんなペースでも折り合える馬ですし、また2000mぐらいの距離もチュウワウィザードには合っているのでしょう」
昨年末だけでなく、年が明けてからも好調な活躍を見せる、C1厩舎の育成馬だが、東海S(G2)で初重賞制覇を果たしたエアアルマスの騎乗育成も手がけてきた。残念ながらレース後に右前脚を骨折が判明。チュウワウィザードとの対決はしばらく先になってしまったが、そのエアアルマスもまた、育成時から高い評価をしていた馬だという。
「これまでの戦歴にも証明されていますが、育成時は芝向きの馬だという印象がありました。芝でも大きいところを狙えると思っていた一方で、こうしてダートでタイトルを掴んでくれたのも嬉しかったです。その矢先での怪我は残念ですが、元気な姿で競馬場へと戻ってきて欲しいと思います」
一方、チュウワウィザードはこの後、選出されれば3月28日に行われる、ドバイワールドカップ(G1)への出走を予定している。ちなみにC1厩舎育成馬の海外遠征だが、昨年末の香港国際競走で香港ヴァーズ(G1)をグローリーヴェイズ、アドマイヤマーズが香港マイル(G1)を優勝。その以前にもハットトリック、リアルインパクト、ネオリアリズム、ジャスタウェイといったG1馬が誕生している。
「心身共にまだまだ活躍できる馬だと思いますし、もし、ドバイに選出されたのなら、そこでも好走を期待したいです」
香港国際競走は育成馬たちの応援に出かけた高見厩舎長であるが、今回は日本から応援をする予定だという。C1厩舎の休憩所には、活躍馬たちのパネルが飾られているが、来月末以降、そこにチュウワウィザードの新たなパネルが加わっているのかもしれない。