2019年12月14日 ターコイズS G3
優勝馬:コントラチェック
プロフィール
- 生年月日
- 2016年04月01日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦4勝
- 総収得賞金
- 150,892,000円
- 母 (母父)
- リッチダンサー(GB) by Halling(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- C.ルメール
オークス(G1)、秋華賞(G1)での敗戦の悔しさを晴らすような、このターコイズS(G3)での快勝。4戦3勝、2着1回という中山コースとの相性の良さもさることながら、逃げた時は4戦4勝という、コントラチェックの強さを思い知らされたようなレースとなった。
「育成時からマイルからクラシックまで距離はこなせる馬だと思っていたので、自分のレースができなかったオークス(G1)や、秋華賞(G1)は悔しかったですね」と話すのはノーザンファーム早来の佐藤洋輔厩舎長。今回は同じ中山コースで行われた、菜の花賞以来のマイル戦となったが、条件的には合っていると思いながらも、オークス、そして秋華賞と続いた敗戦もあり、レース前は不安になっていたとも話す。
「メンバーを見るとハナを奪いそうな馬もいましたし、その場合は無理に先行争いに加わらないで欲しいとも思っていましたが、そろっとゲートを出た印象があった割には、すぐに先手を奪ってくれました」
7枠13番という枠は、レースの主導権を握りたいコントラチェックにとっては決していい枠とは言えなかった。それでも内に入った先行勢は、二の脚を使いながら外から交わしていく、コントラチェックのスピードの違いに恐れをなしたのか、その争いに加わってはいかない。いつしかレースはコントラチェックの勝ちパターンになっていた。
それでも佐藤厩舎長は、このおあつらえ向きの展開を楽観視してはいなかった。
「4コーナーで一気に馬群が凝縮したときには、その外から末脚勝負にかけている馬が来るのでは、と思っていました。ラスト200mで何とかなるのではと思いましたが、それでも、中山競馬場の直線が短くて良かったと思いました(笑)」
2着に入ったエスポワールとの着差こそ1馬身3/4ではあったが、その内容だけでなく、レースレコードを塗り替えた1分32秒2という時計面からしても完勝と呼ぶに相応しい。
「競馬場に入ってからピリッとしてきた部分があるからこそ、先手を奪った方がいいのでしょうし、マイルもこなせるのでしょう。来年はヴィクトリアマイル(G1)を始め、今のコントラチェックに適していると思えるレースもあるだけに、今後は展開や流れに左右されることなく、自分らしい走りを見せてもらいたいですね」
鞍上を務めたクリストフ・ルメール騎手も、レース後のコメントで、「中距離よりもマイルが合っている」と話していたように、マイル適性の高さをここで示してみせたコントラチェック。スピード能力の違いで初対戦となる古馬を撃破した今、目標とするG1初制覇もかなり現実味を帯びてきたと言えそうだ。